私にも伝えられるかな…

先日、あるお仕事のご縁で取材を受ける事になり、ライターさんが我が家へ来てくれました。
(遠路はるばるありがとうです)

私のバックパッカー時代の事、ドイツ在住時代の事、どうしてこの仕事を選んだのか？…など色々な話しをしました。

当初は1時間位の取材予定が気づいたら2時間以上！

なぜか私の感覚的なうまく言葉にできない思いをわかってくれて、

「なんで～？どうして分かってくれるの～？」
とビックリする位

私は話しの中で自分に聞かれた同じ事を彼女に聞いてみました。

「どうしてライターになったのですか？」

彼女の答えは

「丸山さんと同じ。伝えたいからです！」

彼女が帰ってから、自分で改めてバックパッカー時代の頃の事、もっと前の事を思い返してみました。

「伝えたい…」

「何を？もっと色々あるはず…」

「食べる事の大切さや一緒に食べる事の楽しさ…」

「それは今までもしてきたつもり…」

「そもそも何で伝えたい！と思ったんだろう…」

考える事3日目。


なんとなく自分のなかで答えが見え始めました。

心の中にストンと何かがおりてきました。




私は「摂食障害」経験者です。

今の私の食べっぷり、飲みっぷりを知っている人はウソだ～と思うでしょ！

でもそうなんですよね～！

別に隠してなかったし、生徒さんたちにも話した事もあります。
改めて書く事なのか？とも思いますが…


どうして摂食障害になったか？

3歳からバレエ、中学からは新体操も始め、ずっとずっとダイエットが当たり前の毎日。

でも思春期以降、何をやっても痩せない。
ありとあらゆるダイエットをしましたが
全くムダ

そんな時、風邪を拗らせ10日間ほどほとんど食べられなくて寝ている毎日。

やっと風邪が治ったときには、7キロ位痩せていました。
食べてないし、当たり前だけど。

そんな自分を鏡で見た時の私の気持ち。

「ラッキ～」

今考えれば「変だよ！」って自分にツッコミたい！

それからは、この痩せた(実際はやつれただけの健康的じゃない) 身体をキープしたいと食べるのが怖くなって、食べる事は罪だと思って…

でも、風邪が治ればお腹がすく！

一口食べると、頭(心)がプチッと。
家中の食べものを全て食べてトイレへ…

拒食と過食の繰り返し…

もちろん生理もとまり、超がつくほど不健康

数年続きました

本当に書いていて、おいおい！って自分で思っちゃう

そんな時、バックパッカーとして、初めて訪れたインドやタイ、ベトナムなどのアジア各国。

かれこれ２０年程前なので、今はまた違っているかもしれないけれど。

一口のパンのかけらをもらう為に物乞いする子供達…

どうにか私の残したご飯を貰おうと待ち構えている親子…

衝撃でした。
カルチャーショックなんて言葉じゃ言い表せない‼️

私が日本でトイレに流していたものは、この人達の何カ月分、いや何年分のご飯？？？

私、なんて事してたんだと自問自答、迷いながら続けた最初の旅。

文字だからネガティヴに感じてしまうかもしれませんよね。

ハッピ～な事がそれ以上に沢山沢山ありました

現地の人や同じバックパッカーの人達との素敵な出会い…

自分でもできた！っていう達成感…

こんなにも自分自身と向き合う時間…



美味しくて楽しい各国の料理と人々は私をいつの間にか食べる事は罪じゃないよ！

って教えてくれていたのかな…

現地の家庭に居候状態で、現地の人と同じ物を食べる

すっごく楽しくて、こんなに美味しいんだ～

バックパッカーだと、時には1人で晩御飯を食べることもしばしば。

だからこそ、誰かと食べる事ってこんなにハッピ～

気づいたら、各国の家庭料理と食空間にはまり、バックパッカーの20代を過ごし…

気づいたら、病院にかかることなく摂食障害も治っていた…

その後ドイツに住む事になり、日本では今まで友達や家族が助けてくれていた(遊びに来てくれて、娘を見てくれて…) 楽しい晩御飯から
急に娘と二人の晩御飯。

ダンナは仕事で帰りが遅い事もしばしば。

そんな時、ママ友達や現地の友人達としたホームポーティー

皆んなで励ましあって、頑張って、時には一緒に泣きながら食べた色んなご飯…

最高の思い出ご飯がいっぱいだよ！私…


今まで、ブログでは食べる事の楽しさを伝えてきたつもりです。

だけど、

食べる事は罪だと思っている人、

1人で食べなくてはいけない環境にいる人、

食べたくても食べられない人、

色んな事を抱えこんでいる人、

食べる事が苦痛と感じている人、

そんな人達に食や食空間を通して

大丈夫だよ！

いいんだよ！

っていうきっかけを

「伝えられる事」

私にもあるのかな？ できるかな？

と思いながら…

食べて、身体が喜んで元気になると心も元気になります！

摂食障害を経験した私が…
食べる事が罪と思っていた私が…

今は食空間の仕事をしています！

経験したからこそ、大切さがわかる…
悩んで苦しんだからこそ、大切さがわかる…


人生って不思議

楽しい事だけじゃなく、色んな事を伝えていけたらいいな…

自己満足になってしまうかもしれないけれど。


こういう風に改めて食べる事、食空間、仕事の事を考えさせてくれたライターさんに感謝です

ライターさんに言われた通り、私らしくこのまんまの自分を大切に、これからも頑張っていこうとおもいます



長々と書いてしまいましたが、最後まで読んで下さった方々、ありがとうございます