ある爺さんの スナップ写真とボヤキ3

趣味もなく酒も飲めず・・・・・つまらない爺さん生活を、何気ないスナップ写真と、フッと感じたボヤキをアップしています

ペルー海軍の練習帆船を見に行った(後編)

2023-09-01 | 帆船・船

本日1日(金)は、昨日のつづきで、ペルー海軍練習帆船「ウニオン」見学話なります

後編は、船上見学での感想になります

 

乗船しての見学は、甲板上のみで、船内へは入れてくれませんでした

ここからは、船上見学で気づいた事をアットランダムで書いて行きます

 

古代王の衣装でしょうか? 乗船口直後にいて、お客さんの写真撮影に応じていました

 

船橋(海軍の練習船ですんで艦橋でしょうか? 銃器類も積んでいます)は
ジガーマスト直前にありました

 

船橋の窓前、及び、船橋の後ろスパンカー下にも舵輪があるんです
つまり、舵輪は3本備えられていて、全て後部にて操船する事になります

帆走時は、帆の膨らみやバタツキを見ながら、舵をコントロールします
広げられた帆によって前方安全確認が損なわれるため、
船首甲板左右に見張り員を置き、安全確認しています
荒天時には見張り員は置けませんし、帆は絞られるので、船橋内にて見張りと操船をします
船橋が前方にあるのはそのためです


ウニオンの場合、その操船部が後部甲板に塊(かたま)ってあるわけです
おそらくしっかりとしたレーダだの監視装置がしっかりしているんでしょうけど・・・
小型漁船とかどうするんでしょうか・・・・まぁ、荒天時には出漁しないか

気になるのは、船橋前後にある舵輪の使い分けは、どういう基準なんでしょうか?

 

最後尾ジガーのスパンカー下にある舵輪。舵輪や計器の向きにい注意。舵輪前に立つと船尾後ろを見る姿勢になります。帆船は構造上やら

裏帆はマストの強度問題があり、帆走での後進はあり得ません。おそらく機走での後進を想定していると推測しています。ここにも小さな「鐘」が

設置されています。練習生作業着の上は「ラガーシャツ」で、胸のエンブレムが「桜」でしたら、過去のラグビー日本代表ユニフォームに似ています。

ベルトの金属バックルは、船内のニス引き塗装を傷つけるので、多くの帆船では使うのを控えるんですが、ウニオンでは使っているようで・・・。

乗船している練習生の2割は女性隊員だそうです

 

船上に立つと、甲板位置が低くく、舷壁が高いのが判ります

展帆や畳帆するさい、シュラウドを登るんですが、
舷壁が高いんで、シュラウドに取り付くのが大変そう・・・

 

マスト周りのビレイピンは複雑で、マストそのものにもビレイピンが設置されていました
ギヤ数も多く複雑そうです

 

フォアマスト周りのギヤ(ビレイピン)です。マスト本体にもビレイピンがあります。写真には写っていませんが、手前側両舷にもビレイピンラインが

が置かれています。マストに小さな「鐘」が設置されています。何に使っているんでしょうか?


日本丸のギヤ配置でも、慣れないと迷います
そんなビレイピン配置ですが、ウニオンの複雑多数のビレイピン配置を見ると、
日本丸の配置は、ずいぶんとシンプルに見えてしまいます

 

タイムベルと「鐘」が各所にありました

通常サイズの、時を知らせる俗に言う「タイムベル」タイプが2か所
それに甲板上の舵輪付近とかの操作部に小さな「鐘」が置かれているんです
飾りとしてもきれいですが、実際に使われている形跡が認められるんです
何かの合図を送るのに使っているんですかね?

 

この「鐘」は、「タイムベル」サイズと比べ、小さいものです。舵輪近くに置かれていました。複雑な装飾は真鍮磨きが大変そう・・・


また「伝声管」が置かれているのにはちょっと驚き・・・・
この電子化の時代に、前世紀の遺物のようなものが残っているとは、思いもしませんでした

 

甲板上のキャビンで、中が覗けたものは3キャビン

ひとつ目は後部甲板上の船橋(操舵室)

 

真っ暗な室内でした。修正を加え、できるだけ見えるようにしました

 

内部は真っ暗でよく見えませんでした・・・かなり広いスペースです
操船に必要な機器類・メータ類があり、
ちょっとさがって、ゆったりとしたキャプテンシートが鎮座しておりました
至って快適そうな?感じ・・・


2つ目は士官サロン

ペルーの紹介展示や、特産品などが展示されているんです

レアメタルを始めとする金属鉱物、アルパカの洋服やお酒類やら、コーヒー、香辛料・・・
ちょっと気になったのは、ペルーの黄色いコーラ・・・・飲んでみたかったなぁ~
ビンビールは小瓶なんだけど、あんなもんで足りるのかな?

 

「ウニオン」ラベルのお酒類がたくさんあるんですヨ。手前のこげ茶のビンはビールなんですが、容量が少なそう。右側にはウィスキーとかリキュール類

とか多品種ありました。甲板上で販売していた透明なお酒(種類不明)は、6000円の表示がありました


野菜の模型があったんだけど、日本のジャガイモと形があまりにも違くて・・・
訓練生さんが、一生懸命、説明してくれようとしているんだけど、私の英語力がなくて、
お互い、一部しか通じなかったのは残念・・・私も、英語くらいどうにかしたいと痛感!

 

3つ目は、厨房

第1甲板上のキャビンにあるのは珍しいですネ
とても広いし設備も近代的な感じがしました
全て収納されていて、よく片付いていました
帆船日本丸の厨房とは、似ても似つかないものばかりでした
さすが2016年就航の最新船ですネ

 

その他、トイレが甲板上あったんですが、使用者のみしか入れませんで、
見学だけでは見せてくれませんでした

 

ところで、写真撮影なんですが・・・・

何せ、船体が大きすぎて・・・公開エイリア内では、船体全て入り切らないんです

正面はクルーズターミナル建物があり、船体向こうは海(広い運河)
埠頭の左右は、侵入制限の柵が施されているんです
全体を見渡せる写真が、撮りようがなかったんです

撮影機材をたくさん持っている若い男性と
カメラを3台持っている(私より若い)高齢者の2人と、別々の場所で話したんです
その人たちは、もちろん広角レンズを持っているんですが、それでも対応できずとの旨
9mm以下の超広角レンズが必要・・・・と嘆いていました

 

「ウニオン」のフィギュアヘッドは「トゥパック・インカ・ユパック」というインカ皇帝です

 

因(ちな)みに、私は15mm広角~45mmズームにて写真を撮りました
200mmまでの中望遠ズームも持っていますが、こちらは全く出番がありません
スマホだったら超広角で・・・・と思ったんですが、やはり入り切らずでした

多くの帆船ファンやら写真マニアがいたんですが、
どうやら写真撮影では、活躍の場はなかったようです


ウニオンは、2日(土)まで一般公開があり、3日(日)に出航予定になっています

 

私の乗船は朝一だったんです。乗船口前後に航海士さんたちが整列し、敬礼にて歓迎の意を表してくれました

 

私が昨日31日(木)に行った限りですが、
乗船整理券発行開始時間前後のみ、少し混んだんですが、
その後は、待たずに整理券がもらえ、すぐに乗船できる状態でした

まぁ、驚くとか感激するとか・・・のものではありませんが、
滅多に見れるもんではありませんので

帆船や船が好きな方は、ぜひ、どうぞ・・・・