資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

ガス主任技術者試験解答速報~甲種

2018年10月28日 | ガス主任技術者資格とその活用

 解答速報、今日は甲種。

甲種全般
 学科は、乙種の一部の科目が甲種並みの難易度であったが、甲種は学科全般でも例年とほぼ同じ難易度であった。論述では、法令は予想通りで、ガス技術は製造・供給分野が出題サイクルから予想できた出題だったが、消費機器分野は難問であった。

学科
法令
 法改正2年目の今年は、事業者の許認可、ガス事業者以外の協力、漏えい検査の頻度、消費機器の調査・保安業務規程など法改正関連は4問が出題された。今後は法改正でまだ未出題部分の学習が大切になる。
 また、ガス工作物の技術基準では、問5のように、省令の基づく解釈例が出題された。今後もこの傾向が続くとすれば、出題範囲が一挙に広がる可能性があり、受験者にとっては厳しい状況になる。

基礎理論
 計算問題が8問、正誤問題が7問とほぼ例年通りのバランスであった。計算問題では、標準反応熱を求めるため、方程式を解く数学の知識を問う問題が出題された。
 正誤問題では、問8可燃性ガスの燃焼範囲で、水素の燃焼下限界の出題が目立った。問10は圧力損失のダルシー・ワイズバッハの式で、式を覚えておくのではなく、式の各変数が圧力損失に与える影響を考える良問であった。圧力損失の式に限らず、このような傾向は今後も続くであろう。

ガス技術
製造
 製造分野では、問1LPGの液封、LNG船の防壁、問2ガイザリング、LNGローリーの計量、問5電磁式流量計、問9回転数制御など、全9問のうち半数近くの問題の枝問で、初出題の問題が出されており、高得点は上げにくい難問であった。今後は、次年度出題対象となる18年10月改訂テキストの改訂箇所を重点的に学習しておく必要がある。なお、問2の用語のガイザリングはテキストの改訂に先行して出題された。

供給
 供給分野では、問11整圧器の冠水、問12渦流式メーターの不良、問15ウエルポイント工法の使い方、問16溶接欠陥の原因など、他の分野と同じく半数の問題の枝問で、初出題の問題が出された。難問揃いであった。

消費機器
 消費機器分野では、問21ガスグリドル、問22浴室暖房乾燥機、問23ハイブリッドGHP、問24自然換気回数など、半数の問題の枝問で、18年4月改訂版テキストから出題された。今後は改訂箇所に重点化して学習をしていく必要がある。

 学科ガス技術で高得点を挙げるためには、過去問題だけではなく、特に来年度は、改訂版テキストを広く浅く学習しておく必要がある。

論述
法令
 (1)保安規程と(2)消費機器の調査は、法令の定番問題であり、事前に準備していた受験生は高得点を上げられたであろう。

ガス技術
製造
 (1)保全方式は、過去の出題サイクルから順当な出題で、準備してきた受験生も多かったと思われる。(2)経年劣化は予想しずらい出題だが、経年劣化の基礎知識と保全方式の解答を併せると、合格ラインに達した受験生も多いと思われる。

ガス技術 
供給
 (2)地震時の動員などは、過去の出題サイクルから順当な出題で、準備してきた受験生も多かったと思われる。また、(1)ガス漏えい発生時の体制等は、自社の体制を思い浮かべて解答すれば、併せて合格ラインに達したと思われる。

ガス技術 
消費機器
 消費機器は出題内容が予想しずらく、受験生も準備が難しい分野である。今年の、(1)屋内家庭用ふろがまは、過去10年を振り返っても初めての出題であり、またテキストに解答に該当する記述もなく、受験生も戸惑ったであろう。(2)事業者の留意点は、他のガス機器と共通点があるため、一定の得点はできたと思うが、この分野を選択した受験生は、高得点を上げるのは難しかったのではないだろうか。

 お役に立ったでしょうか。不合格と思われた方、さっそく準備を始めてください。合格まで400時間とすると、残り11カ月で1日1時間学習するとしたら、330時間、もう足りません。


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