先月、新宿で6千件以上の都市ガスの供給支障が起きた。その原因は、水道管によるガス管のサンドブラスト事故。このタイプの事故は、昔から時々発生している。私も現役時代、この事故は数回経験している。何千件というほどではなかったがね。
ことろで、今頃なんでこの事故のことを書くかというと、私のガス主任技術者試験の受験指導で、今年の模擬試験(論述試験)のテーマがこれだからだ。サンドブラストについて知るところを述べよ、だ。もう一つ、地震による都市ガス供給停止基準を述べよ、というのもあるが、これは省略。
サンドブラスト事故の原因は、都市ガス工業概要供給編には次のように書いてある。【水道管とガス管とが接近して埋設されているときに、サンドブラストが発生すると、土砂まじりの噴流がガス導管の管壁を貫通して管内へ水が浸入する。サンドブラストによる供給支障は、大量の水道水が流入し続けることがあるので、広範囲に至る場合がある。】
予防や復旧なども書かれているは、長くなるので省略。このサンドブラストというやつは、通常は、朝方発見される。朝早い家庭でガスが出ないのを発見するからだ。夜中でも起きている街は夜中でも発見されるが、多くは住宅地、それも砂地の住宅地が多い。サンドブラストは、砂がガス管を擦るからだ。
供給支障の対応は大変だったろうし、風呂や非常食の配布もやっていたようだ。この【 】の部分は、月末のガス主任技術者試験に出題されるかもしれませんよ。