時間の隙間を縫って本を読む。今回は、佐藤優氏の「還暦からの人生戦略」。佐藤氏は、以前朝のラジオ番組を聞いていた時から知ってる。外務省出身でロシアに詳しい。
書籍の内容は、還暦を過ぎたら考えることだが、私は65歳、還暦を5年も過ぎている、そして実際に行動に移しているかはともかく、ほとんどが考えたことのある内容だった。
その中で、新しいことが一つ、高齢者は「ネトウヨ」になりやすいそうだ。ネトウヨ、ネットの右翼だ。現役時代から開放されて、時間ができて、歴史を学ぶ。その中で狭隘なナショナリズムに陥ってしまうそうだ。そういえば、ユーチューブなどでも中国、韓国を徹底的に貶すものが目立つ、それらしいタイトルが並んでいるな。
そして陰謀論に取り付かれてしまう。昔から世界を動かしている人物には、フリーメイソンが多い。そこでフリーメイソンには、秘密のネットワークがあって、世界を裏で動かしているのはフリーメイソンだ、という陰謀論に取り付かれてしまう。
佐藤氏は言う。「相関関係」と「因果関係」を区別しろと。相関関係はAとBは似ている、因果関係はAならばBだ。これ、似てはいるが全く違う。話を聞いてなんだか腑に落ちないのが相関関係を因果関係に置き換えている場合だろう。
私ももう高齢者、ネトウヨとか陰謀論の気配がないとも言えない。気を付けないとね。