さて二日目は、薬師岳本峰の登山。約6百mの登り。しかし、案の定、お天気は悪い。出だしは高原の木道を歩く。一旦下って、キャンプ場へ。ここからは沢を登る。急登が続く。ガスがかかってきて、この急登、いつまでるづくのか、ガイドさん以外は、わからない。
ようやく急登が終わると、ザレた登りだ。薬師岳は、山頂付近はゆるやかな登り。そして吹きっさらし。遮るものはない。ガスがかかると、迷ってしまう、事実過去にこの山で何度も遭難が起きている。
もう山頂なと思いきや、ただのピークで、さらに進む。そしてやっと山頂だ。小さな祠がある。日本百名山の著者、深田久弥は、このほこらのそばに落ちてる、宝剣を持ち帰ったそうだ。けっこうやな奴だ。
風が強い、そして雨が合羽にたたきつける。ガスのかかった、こんな下りは、ライチョウの出番だ。こちらも案の定、ライチョウが居た。ライチョウの写真は、いつもガスがかかっていて、よく撮れないが、今回は3羽も写真に写った。
太郎平小屋に下る頃は、風雨も収まり、景色も見え始めた。ツアー登山とは、天候を選べない。小屋に帰って、コーヒーと持ち寄った行動食で、談笑する。明日は下山だ。