この書籍の著者、㈱エフユーの竹中氏から献本いただいたものである。2日ほどで読み終わった。都市ガスによる死者は、昭和30~50年代は、年間の死者が100人、現在はほぼゼロだ。
いろいろな安全対策をして、現在は安全になっているが、どのようにして安全になったのか、先人達の努力の歴史を描いたものだ。
昭和30年代から50年代の事故の多さから、ガス機器を事後対応型から予防保全型に転換し、安全装置と安全周知に力を入れ始めた。そして天然ガスへの熱量変更による一酸化炭素ゼロや無公害化、マイコンメーターの導入などで一層安全になった。
私は昭和51年東京ガスに入社した。ちょうど安全機器の普及時期と同じである。天然ガスの熱量変更は、数年間、その仕事に参加したし、マイコンメーター関連業務も緊急保安業務で扱った。そんな意味で、懐かしく読ませてもらった。
最後の7章8章には、最近のガス機器の解説が書かれている。最近のガス機器は安全装置が沢山ついていて、全体がどうなっているのかよくわからないが、この書籍を読めば、その辺がわかる。
ガス主任技術者試験の消費機器分野の学習にピッタリだ。なぜ今の安全装置がついている歴史から理解ができる。来年度の試験対策に、この書籍使おうかな。