少し前に二足目の登山靴を買った。そして靴に合わせて自分用にインソールも作った。近所の整骨院で、機械で作ることができた。(写真1、2) このインソール、なかなか調子がいい。思うに自分の足裏に合わせて作るから、荷重(荷重の単位はN:ニュートンだ)を広くなった足裏の断面積で割って、荷重を分散させるんだろう(圧力の単位はPa:パスカルだ)そして、この登山靴で、どこまで効率的に運んだか(仕事の単位は、熱と同じ単位でJ:ジュールだ)ガスの試験の最初の基礎理論に出て来るのが、このニュートン、パスカル、ジュールの関係を説明するのに、ちょうどの例えになった。
(写真1)
(写真2)
そのインソールの入った登山靴を早く使ってみたかった。梅雨前の最後のいいお天気、急遽、箱根金時山へ。バスタ新宿から直通で乙女峠へ。相変わらず富士山が美しい。登山中も花が咲いている。少し怖いクサリ場も。そして2時間弱で、山頂へ。日曜日とあって山頂は大賑わいだ。金時娘さんもに今日は小屋におられた。
(写真3)乙女峠から
(写真4)
(写真5) クサリ場
(写真6)ヤマツツジ
(写真7)山頂にて
(写真8 山頂から芦ノ湖・大涌谷)
クサリ場の話が出たついでに、この後はクサリ場の話。登山で鎖場(クサリバ)というと、どんなイメージを抱くだろうか。「クサリ」だから何か危険な、怖いイメージを抱く方が多いんじじゃないだろうか。私も登山を始める前はにそんなイメージを持っていた。実際は、クサリを使わないと登れないような場所か、登れるんだが、万一の危険を考えて設置されている場所に分かれる。
万一体が危険な状態になった時にとっさに捕まるように取り付けているのがほとんどだ。この場合、クサリに体を預けるのではなく、軽く握る程度がいいそうだ。先日、筑波山にトレーニングに行った場合にも遭遇した。筑波山にクサリ場は2か所ほど。(写真9) 何度もこの場所は通過している。しかし、私はこのクサリを握ったことがない。北アルプスでも何か所か通過したことはあるが、急登で、クサリがないと登れないような場所は、ほとんどなかった。
(写真9)筑波山のクサリ場
クサリがないと登れない場所も、わずかだが遭遇したことがある。写真10は、山梨県は乾徳山のクサリ場だ。ここはクサリにつかまって、脚で上がっていく。岩に凹凸があり、脚をかける場所はふんだんにあるため、見かけより簡単に登れる。
(写真10)乾徳山、これは厳しかった
もう一つ、同じく乾徳山の山頂直下のクサリ場。写真11 こちらも、手でクサリを持ち、脚を岩にかけて登るんだが、足場が少ない。私は途中まで登ったが、足場がないため、断念して、隣のハシゴで登った。パートナーは最初からあきらめていた。
(写真11)ここは途中で断念
山岳ガイドさんによると、このような岩場も、登り方を覚えておくと便利で、行動範囲も広がるという。岩場の練習場は関東でも各地にあるそうだ。危険な場所は、スリングとカラビナを持っていき、クサリにかけて、万一落下した際も、途中で止まるようにする。でも、私、そこまでして岩に登りたいとは思わないけどね。