資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

地震復旧とガス主任試験への影響

2018年06月27日 | ガス主任技術者資格とその活用

 先週月曜日に発生した大阪北部地震、都市ガスが11万件停止したが、日曜日全て復旧した。予想よりかなり早い。大阪ガスさんほか全国のガス事業者の応援の方々、よく頑張ってくれた。私は現役時代には都市ガスの復旧が専門だったが、このような早いスピードで復旧するとは思っていなかった。

 過去の地震では、阪神大震災が85万件停止で復旧期間が85日、東日本大震災では、仙台市が31万件停止で35日、熊本地震が10万件停止で14日、そして大阪北部では11万件停止でわずか7日間である。(出典によって多少数字は異なる)

 地震の震度や、家屋の被害、道路の渋滞、ガス管の被害状況(被害が大きいと、ガス管の中に水が入り、復旧作業は著しく遅れる)、応援隊の規模などによって、復旧期間は左右される。単純に停止件数÷復旧期間を計算すると、阪神大震災は、1.0万件/日、東日本が0.9万件/日、熊本が0.7万件/日、そして大阪北部が1.6万件/日だ。大阪北部は断然早い。

 地震によるガスの供給停止は、資料が残っているもので、新潟地震、宮城沖地震・・北海道南西沖地震、釧路沖地震・・と続くが、この時代はガス停止の不便さをいかに早く解消するかという素朴な動機だったようだ。

 阪神大震災辺りからは、やや違ってきて、都市ガスの復旧が遅いと、ガス以外の燃料に切り替える、オール電化に切り替える。復旧のは早いプロパンガスに切り替えるなど、需要家自体が縮小する、いわゆる経営戦略に影響するようになってきているようだ。

 そして、アメリカから入ってきた考え方、BCPが叫ばれるようになってきた。もちろんBCPに関する資格もある。BCP事業継続管理者だ。(自分は更新に金がかかるため、最近継続は止めてしまった)

 大阪北部の復旧期間は1週間、1週間で復旧となれば、大きな都市ガス離れも起きないだろう。これが2週間3週間となれば、風呂や冷暖房など不便さも増して、また違った状況になったんじゃないだろうか。とにかくよかった。

 ガス主任技術者試験への影響? 私見だが、多分まだないと思う。地震後は有識者による検討会が開催されて、ここで対策がまとまる。そのうちのガス技術に関する部分が試験に出題されるが、真新しいことはなかったから、問題にするような点はないように思えるが・・どうだろう・・

 

 

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