習近平が隠す本当は世界3位の中国経済 (講談社+α新書) | |
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講談社 |
上念司さんの本は面白い。以前日本の借金の本も面白かったので期待して読んだ。こちらの本は、午後3時頃買って、夜22時頃に読み終わった。1か月以上かった応仁の乱とえらい違いだ。
本の主題は、中国共産党の場合の経済成長率は、日本とは全く違うということ。経済成長率の達成が至上命題だから、必ずと言っていいほど、目標とするGDPは達成される。達成されるというより、数字上は達成する。役人の出世にかかわるからだ。地方の数字の合計は中央の数値とは全然合わない。従って、中国の数字は相当怪しい。
ソ連が崩壊したときもDGPは嘘が多く、GDPは60年間に90倍伸びたと言ってきたが、実際は6.5倍だった。その弟子の中国である。いろいろな角度から 上念さんは分析しているが、控えめにも積もっても、GDPは日本より低いそうだ。
上海メガネ、という言葉がある。中国の最も進んだ上海の角度で中国を見てはいけない。中国は海岸部は発展しているが、内陸部は昔のままだ。上海が中国だと思ったら大きな間違いだ。
統計で騙せないものがある。輸出入だ。輸入は外国にも数字が残る。ある年など、中国からの輸出が減っているのに、中国のGDPは伸びてたそうだ。中国経済は綱渡りをしている。中国は海外への貸し出しより、借り入れ金の方が多い。日本とは逆だ。中国の言い分、額面通りとらないほうがいい。