今日はニッポンの国宝シリーズ第7巻。法隆寺救世観音。と言っても知らない。読んでみると、法隆寺の夢殿の中に入っている観音様で、春秋の2シーズンだけ、開帳される秘仏だ。だからよく知らないんだ。
法隆寺は何度か行ったことがあるが、夢殿は五重塔などの西伽藍と違い、東伽藍だ。東は結構空いてる。夢殿の中をの覗いてみたこともあるが、暗くてよくわからなかった。あの中にいるんだな。
この秘仏は明治時代にフェノロサと岡倉天心(日本史の教科書に出てきた人物だ)が、政府の許可をもらって、嫌がる僧侶たちを説得して、その扉を開けた。そしてこの秘仏は、何と400ヤード(約450m)の布に巻かれていて、平安時代から今までで、外界とは完全に遮断されていた。そのため飛鳥時代の金箔がよく残っている。
この仏様、聖徳太子の時代だ。造像年代は、よくわかっていない。当時はその人物が亡くなった時に仏像を作ったそうだから、聖徳太子の面影があることになる。また、飛鳥時代の仏像は、顔を見るとすぐわかるようになった。この時代の特徴のある顔だ。
もう一つの国宝は、丸山応挙の雪松図、東京の三井記念美術館にある。丸山応挙と言えば、テレビ東京のなんでも鑑定団で、偽物が多い作品だ。これ、先週の京都国立博物館の国宝展に出ていたやつだ。実物は細かなところまでしかり書かれていて、なかなかでしたよ。