呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

月食をみよう(2021年11月19日)

2021-11-18 13:27:22 | 星空情報

いよいよ月食が明日(19日)に迫りました。
今回は月の約98%が欠ける”ほぼ皆既月食”の部分月食です。

しかも、広島では月食中に国際宇宙ステーション(ISS)の通過も
見ることができますよ。

以下のデータを参考に月食&ISSを観察する計画を立ててみてください。

 今回の月食のデータ
 --------------------------------------------
  日にち    2021年11月19日(金)
  方 角    東北東~東
  欠け始め   16時19分(地平線以下)
  食の最大   18時03分(高度11°) 
  欠け終り   19時47分(高度32°)
  食 分    0.98
  月の出    17時00分
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 ISSの通過のデータ
 --------------------------------------------
  日にち    2021年11月19日(金)
  方 角    西南西~北西~北北西
  見え始め   18時43分(高度10°)
  最高点通過  18時46分(高度32°)
  見え終り   18時47分(高度31°)
  最大光度   -2.4等
 --------------------------------------------

今回の月食は、月の出の時点ですでに月食が始まっている月出帯食
と呼ばれるものです。高度が低く、観察しづらいかもしれませんが、
とっても素敵な天体ショーですので、しっかりと準備をして観察して
みてください。

ISSは、点滅しない明るい点が空の中を移動していくのが確認できます。

肉眼でも十分に観察できますし、双眼鏡があればさらに詳しい様子
を探ることができると思います。

おそらく天気は大丈夫ですので、ぜひみなさまも月食&ISSの観察
にチャレンジしてみてください。

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ISSをみよう

2021-11-17 13:29:49 | 星空情報

この1週間は夜に国際宇宙ステーション(ISS)を見るチャンスです。

確認しやすい日時を以下に挙げておきますので、ぜひISSの観察に
チャレンジしてみてください。
(高度20°以上のものを挙げていますので、これよりも低い高度での
通過であれば、他にもいくつかあります。)

見え方は、点滅しない明るい点が空の中を移動していきます。

広島での予報(11月17日~11月22日)は以下のとおりです。
※軌道の関係で多少変わる可能性もあります。
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11月17日

 時間 : 18時40分~18時43分 

 方角 : 南西~南

 高度 : 10°~66°

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11月18日

 時間 : 17時53分~17時59分 

 方角 : 南南西~南東~東北東

 高度 : 10°~36°~19°

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11月19日

 時間 : 18時43分~18時47分 

 方角 : 西南西~北西~北北西

 高度 : 10°~32°~31°

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11月20日

 時間 : 17時55分~18時02分 

 方角 : 西南西~北西~北東

 高度 : 10°~56°~15°

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11月22日

 時間 : 17時59分~18時05分 

 方角 : 西~北北西~北北東

 高度 : 10°~20°~10°

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しし座流星群(2021)

2021-11-16 18:43:16 | 星空情報

11月18日(木)に、しし座流星群がピークを迎えます。

今年はほぼ一晩中月明かりの影響があり、かなり条件が悪いといえます。
(翌日が月食=満月ですから、仕方ないですね…)

ピークの時間は午前2時頃と予想されていますので、17日の夜遅くから
18日の朝にかけて、観察するのがおすすめです。

ただし、最近はあまり活発な活動を示さないので、おそらく、1時間に
数個程度の出現数に留まるのではないかと思います。

過去には1時間に数千以上の出現を見せたこともある流星群ですが、
平年は10個/時間ほどの出現数ですので、もともと多くの流星が見ら
れる流星群ではありません。

それでも観察にチャレンジされる方は、暖かい格好をして、頑張って
みてください。

流れ星はいつどこに出現するか分からない上、平均すると0.2秒ほどで
消えてしまいますので、楽な体勢で、なるべく空の広い範囲をキョロ
キョロせずに探すことが大事です。

放射点のあるしし座の方向を見るよりも、頭の真上あたりを中心に
広い範囲をぼうっと眺めるのがよいでしょう。
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ほぼ皆既月食(2021年11月19日)

2021-11-12 14:06:27 | 星空情報

2021年11月19日(金)に月食が起きます。

今回は月の約98%が欠ける”ほぼ皆既月食”の部分月食です。

以下のデータを参考に月食を観察する計画を立ててみてください。

 今回の月食のデータ
 --------------------------------------------
  日にち    2021年11月19日(金)
  食 分    0.98
  欠け始め   16時19分(地平線以下)
  食の最大   18時03分(高度11°)
  欠け終り   19時47分(高度32°)
  月の出    17時00分
 --------------------------------------------

今回の月食は、月の出の時点ですでに月食が始まっている月出帯食と呼ばれる
ものです。高度が低く、観察しづらいかもしれませんが、とっても素敵な天体
ショーですので、しっかりと準備をして観察してみてください。

肉眼でも十分に観察できますし、双眼鏡があればさらに詳しい様子を探ること
ができると思います。

さて、今一度、月食とはどういう現象なのか説明しておきましょう。

月食とは、下の図のように、太陽・地球・月が一直線に並び、月が地球の影に
入ることによって、月に当たる太陽の光が遮られてしまう現象です。



月食のイメージ


月が地球に対して太陽の真反対にある時、つまり、満月の時にだけ起きます。
(月から見れば地球による日食が起きているはずです。)

満月はほぼ1ヵ月に一度ありますが、月食は毎月起きるわけではありません。
これは地球の周りを回る月の軌道が約5°傾いているためです。月食は年に0~3回
起こり、月の全部が地球の影に入るものを皆既月食(total lunar eclipse)、一部分が
影に入るものを部分月食(partial lunar eclipse)と呼んでいます。

皆既月食中の月は、地球の大気の部分を通った太陽の光のうち赤い光が地球の影の
中に入り込んでくるので、真っ赤になります。



皆既月食の写真


また、月食の観察キャンペーンやWeb上でのライブ中継などもありますので、
それぞれの楽しみ方で神秘的な宇宙の天体ショーを楽しんでください。

月食のもっと詳しい情報やライブ中継先などについて知りたい方は、
こちらのページ(日本公開天文台協会)をご覧ください。




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総研大のオンライン講演会

2021-11-11 13:38:43 | 天文ニュース
総合研究大学院大学が主催する社会連携事業「オンライン講演会 おうちで天文・宇宙2021」
が開催されています。全3回のうち、1回目は終了してしまいましたが、あとの2回はまだ
申込が間に合いそうですので、興味ある方はぜひ聴講してみてください。

質問時間もたっぷりとあるそうです。

内容は、
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 日 時 : 第2回 2021年11月14日(日) 14:00~15:30
       第3回 2021年11月21日(日) 14:00~15:30
 会 場 : オンライン(Zoomウェビナー)
 対 象 : 小学校高学年以上
 主 催 : 総合研究⼤学院⼤学
 共 催 : 国⽴天⽂台、宇宙航空研究開発機構
 講 演 : 第2回 「宇宙最大の爆発 ー超新星爆発ー」
             富永 望(国立天文台 科学研究部、総研大 天文科学専攻)
           「歴史に名を残した超新星と、その後の姿」
             山口弘悦(JAXA宇宙科学研究所)
       第3回 「X線で探る宇宙の大規模構造」
             田村隆幸(JAXA宇宙科学研究所、総研大 宇宙科学専攻)
           「最新の遠方銀河団観測で読み解く銀河のエコロジー」
             小山佑世(国立天文台 ハワイ観測所、総研大 天文科学専攻)
 申 込 : 申込フォームより
----------------------------------------------------------------------------------------------------------
です。

オンラインでの開催ですので、この機会にぜひ天文学の最前線に触れてみてください。

詳しくはこちらへ


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