この画像だけ見て、これが何だかわかりますか? 正にこの状態でうしろを見せて、三省堂書店のセール本の棚の端っこにこれが並んでいた。ピンと来た。私はろくに中身も見ずに即買い。
1997年に日本各地で開催されたウィリアム・モリスの展覧会の図録である。どこかの倉庫にでも長い間眠っていたのか。
1300円。
最近なぜだかウィリアム・モリスの人気が高い。多くの人はインテリアやファッションの世界に触れているうちに知る。一方で英国史を調べていて、ジョン・ラスキンなんかの名前と一緒に知った人もいることだろう。
19世紀のアーツ&クラフツ運動。モリスを含む当時の作り手による品々がたくさん見られるYoutube。
美しいファブリックや壁紙のデザインが並ぶ。アジア的テイストを感じとれるものが含まれている。
ファブリックと言えば、こちらはもっと一般的な意味で有名だ。ロンドン観光の目玉、リバティ。創始者アーサー・リバティが生きた時代はモリスの時代と重なり、同じようなことをほぼ同時にやっていて、接点もあったようだ。
建物は今もこんな格好で、都心に立っている。
ファブリックには事欠かないお店だ。どうですか、皆さん? カーテンなんかこちらの生地で作ってみては?
このネクタイ。およそリバティらしからぬネクタイ。
でもこれ、リバティなんだなぁ。このロゴ、今も変わらない。EやRの形が変わっていて、好きですなぁ。1987年に私が本店で購入したもの。物持ちが良い私。
リバティ(本店)を私はお客として訪れ、店内でスーツを着て立っていて、これまでに2度、別のお客さんから店員に間違えられた経験がある。リバティ的な私。
一方、こんなのが我が家にはある。こちらはいかにもリバティ。
でも違うんだなぁ。どこかリバティっぽいので出してみたが、リバティとは何の関係もない。アメリカンなパタゴニア社製半袖シャツだ。日本をイメージしたデザインだそうだ。
イーラッハ(アイリーク)のオンザロック。こちらはリバティとは無関係。
醸造所不明のイーラッハは、ラフロイグで作られているとの説が有力らしいので、ラフロイグのグラスで飲もう。夏の夕方にはとても良い。
モリスとリバティ。普通の生活の美を求めた人達だ。
これはカエル好きな妻が大昔に買ったらしいリバティの商品。ファブリックなら何でもリバティ。普段はこのブログを書いているパソコンの近くに置いてある。
これも確かにリバティ。