「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

八ヶ岳西麓原村(3) 小諸市のグラン・ミュールのシャスラを楽しむ

2024-05-13 20:26:29 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
長野県小諸市にあるぶどう農家のグラン・ミュール。

かつて資産運用会社で私の同僚だった川口さんというオジサンが、ある時農業に目覚め、さらにその後なぜか小諸で起業してワインのブドウ生産を開始。


すごいバイタリティ。

そして順番にワインがリリースされて来たが、今回初めてシャスラ(白ワイン)がリリースされた。

全部で100本だ。私はそのうちの3本を購入した。貴重だね。

結想(ゆわいそう)という名前が付けられた。

川口さんのシャスラとしては、ファースト・ヴィンテージである。


シャスラはスイスではポピュラーな品種だが、それ以外の国ではほとんど生産されていない。

日本でシャスラのぶどうを生産したのは、おそらく川口さんが初めてだろうと思われる。


シャスラは、それを経験した日本人からは「和食に合わせやすい」との評価がある。


特に「寿司に合う」とのコメントがインターネット上で多く見られたので、私もそれを試みてみようと思った。


ここまでの画像は鎌倉の自宅で撮影したものだ。

そしてこの3本のシャスラのうち、1本を私は原村の山荘に持って行った。

小諸にある川口さんのぶどう畑を、私は2019年に訪れた。

これはその時の画像である。


小諸市の小高い斜面。気持ちの良いところである。

畑は三か所に分かれているが、普段川口さんはこれをひとりで世話している。

妻が畑を見学中。


ドガティ君も畑の間を歩かせてもらった(笑)。


その時川口さんは、「ここ(↓)にシャスラを植えようと思っている」と言っていた。



私はここで川口さんからシャスラの特徴について教わったのを覚えている。

それから5年経ったのだ。いろいろと大変だっただろうと想像する。

そのシャスラ種がようやく白ワインとなり、今私の手元にある。感動的だね。

そして私は寿司も買って来た(笑)。

マグロの赤身とブリだ。


イカもあるよ。


ひょっとして私は寿司を食べるの、久しぶりかも。

半年ぶりくらいかな?


これを楽しみながらシャスラを開栓!


川口さんの結想(ゆわいそう)をいただく。


私はこれまでにシャスラを飲んだことはない。

川口さんの結想は、私が事前に予想したよりも、はるかに骨格がしっかりしたワインだった。甘さ、辛さ、果実味がくっきりと出ていて、これは寿司と言うか、和食でもなんでも普通に白ワインとしての使い方が出来ると思った。

川口さんにあとで尋ねると、この結想は個性が強く出ていて、スイスのごく一般的なシャスラとはまた少し違った表情になっているとのこと。

私はそもそもそのスイスで一般的と言われるシャスラを飲んだことがないので、なんともその違いがよくわからない。とにかく川口さんの結想はおいしいわ。


ワインって楽しいですねえ。

楽しむ側はただ飲んで楽しむだけだが、作り手は大変だ。

川口さんもこの5年間シャスラと格闘したことでしょう。わからないことだらけだったでしょうから。


なんてことを想像しながら、川口さんの結想2023年を頂く。

まだあと2本ボトルが残っている。


川口さんのブドウ園であるグラン・ミュールのホームページはこちらだ(↓)。


ところで川口さんは玉村豊男さんのワイン学校を卒業している。


私は玉村さんが軽井沢に住み「新型の都会的田舎人」なんて言われてた頃からの玉村さんのファンだ。

とにかく文章が上手でわかりやすい。

フランス文学の翻訳をされていたらしい。しかし玉村さんはその後活動の幅を広げ、田舎生活を始められた。ワインを自分で作る。料理もあらゆるジャンルを作る。その料理の解説がすごくて、いつも頭のいい人だなあと感心させられる。

信州ではポピュラーな鯉。普通は鯉こくか洗いなんだが、玉村さんは塩焼きを奨めている。


塩を多めに振って皮がカリっとなるまで強く焼くとおいしいらしい。

シャスラもこういうのと一緒に楽しんでもいいかもね。

そのままこの本を読み進めると、カレーも出て来た。


スパイスがいろいろと解説されている。

その中にあのフェヌグリークも出て来る。


私はフェヌグリークなんて最近になってやっと知ったスパイスだ。


確かにいい香りだ。

ジョージア料理のシュクメルリ(↓)を作るのにどうしても必要なスパイスで、私は初めて使ってみたのだ。


その後カレーにも使ってみた。


さすが玉村さん。

なんでも四半世紀ほど先を行ってらっしゃる。

話がそれたがもう一度。

川口さんのぶどう生産拠点、グラン・ミュールのホームページはこちらだ。


【つづく】
コメント (26)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 八ヶ岳西麓原村(2) カン... | トップ | 八ヶ岳西麓原村(4) 巨岩... »
最新の画像もっと見る

26 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (えばら)
2024-05-13 20:37:16
私はシャスラって飲んだことがないです。こうやって解説されると私も飲んでみたくなりますねえ。ワインって奥が深いです。

おそらく日本で初めてのシャスラ生産。凄いですね。
Unknown (おちゃ)
2024-05-13 21:12:55
えばらさん

私も初めて飲みましたよ。しかも普通のスイス産
ではなく国産のシャスラ。小諸ですよ。
いい記念になりました。

いろいろとバックグラウンドがあって、話も
聴いていたし、飲むのが楽しかったです。
あと日本、しっかり飲もうと思います。
おお、ファンダンですね! (ショコラ)
2024-05-13 21:27:26
こんばんは、ショコラです。
シャスラはジュネーブあたりではファンダンといって白ワインの定番です。これといって特徴はない感じですが、そのため食事には何でも合いますね。ジュネーブには国連の欧州支部があって会議でよく行ったのですが、一度、事務所の連中に近郊の村にあるチーズの天ぷら屋に連れていかれて、野球ボールほどの塊を何個か食わされ「急いでワインを飲まないと胃の中でチーズが固まるぞ」と脅されて酔いつぶれた苦い思い出があります。水のように飲めるので危険ですね。日本でもつくってるというのは驚きです。確かに寿司にも合いそう。
玉さん、私もファンで料理の本やエッセイを何冊か買いました。で、ヴィラデストのワイン会員1期生になってメルローを植えさせてもらいました。実行力のある方でいまや信州ワインのドンですね。アルカンヴィーユを立ち上げて千曲川ワインアカデミーを創設し(はらむらワイナリーの鎌倉さんは6期生とのこと)、とすごい実行力ですが、ご本人はにこやかでいたって自然体。ああいう爺さんになりたいなあと憧れます。
先日、山荘近くのエスポワールさんで信州ワイン会があり、いくつかの地元ワイナリーの方から直接お話を聞かせてもらいました。その情熱たるやすごいもので、とても真似できないと思った次第です。ピノノワールは変異しやすいのでゲノムレベルでの管理が重要とのこと。何をか言わんや。
ヴィラディスト (かずちゃん)
2024-05-13 23:43:24
もう10年以上も前に夫と実家の母とヴィラディストに行きました
予約してなかったのでレストランで食事の利用はできませんでしたが・・・
景色を楽しんだり、グッズや玉村さんのポストカードなどをいろいろ買ったことを思い出しました
その後本も何冊か読みました
Unknown (タッジーマッジー)
2024-05-14 00:37:56
脱サラされて起業ですか、すごいですね。
しかもブドウ栽培からのワイン作り!
その方の作られた限定ワインですか、
それは思いが詰まった美味しいものでしょう!

ワイン作りへの思い入れは玉村豊雄さんも…
その玉村豊雄さんに弟子入りされて学ばれたのですね。
私も一時期、この方の本を読み漁りました。
思いは募って「ヴィラデスト」まで出かけ、
玉村豊雄さんにお会いしました!
ずいぶん昔のことですが…
この方の絵も素敵ですね。
作られるお料理もおしゃれで憧れたものです…

お寿司に合うワインですか…
その作られた思いをご存じのワインですもの、
美味しいお寿司と共にこれはもうとびっきりの食卓ですね。
Unknown (鎌倉山のおじさん)
2024-05-14 02:07:07
以前の話覚えています。それに加えてシャスラを作られたのですな。良いお話です。ワインもおちゃさんとしてはますます美味しく感じられることでしょう。
Unknown (ユーアイネットショップ店長うちまる)
2024-05-14 04:55:29
寿司に合うワイン。
美味しそうですね~
引かれてしまいそう。
Unknown (1kamakura)
2024-05-14 05:10:28
江戸の秋

ご自分の信念のもと製造なさっているワインって、とても美味しいのでしょうね。
ビールだったら間違いなく買っていると思います。

おちゃさんのお料理っておしゃれですね。
写真映えするというか。
お寿司の盛り付けもきれい。
お寿司の器、いいですね。
シュクメルリやカレーも、料理雑誌に出てきそうな感じです😍
そうだ、おちゃさんブログにはあまりお寿司の写真が無かったですね。
Unknown (おちゃ)
2024-05-14 06:26:50
ショコラさん

ファンダンという。ジュネーブで。そうなんですね。
フランス語ですね。さすがUN欧州本部でジュネーブ
と来ましたかー。金融関係だとチューリッヒばかり。

で、そのファンダンは個性控え目らしい。
ところが川口さんのシャスラのファースト・
ヴィンテージはもう少しいろいろな味や香りが
強く出たそうです。

もっともシャスラはそのテロワールの影響を
受けやすい品種でもあるそうで、
千曲川沿いの小諸の丘の上の土壌や気候の要素が
あることから、川口さんのシャスラ種はその
あたりも加えた独自なものなのかもしれません。
さらに、今後もおそらく変化しそうです。
なにせファースト・ヴィンテージですから。

玉村さんはとてもいいですよね。
誰でもファンになりそう。あの文章。わかりやすい。
難解なことをすっきりと書く文才があって。
でも私は彼の農園にも行ったことがありません。

メルローを植えたんですね! そうでしたか。
あの頃のお話、よく読みました。私も手元に
あった写真本とかを川口さんが玉村さんの
スクールに行く前にまとめて送ったんです。
千曲川沿いに新生ワインブドウ園が続々
生まれるのも、玉村さんの影響が大きいで
しょうね。

はらむらワイナリー鎌倉さんは、先輩にあたる
川口さんに会ったことはないが、名前は聴いて
いるとおっしゃってました。お知り合いの
お知り合いはみんなお知り合いみたいな(笑)

エスポワールさん、行ったことないです。
新進気鋭の人たちの熱意はすごいでしょうね。
既存の古くからのワイナリーはいくつかある
ものの、それとはまた別の個性的な新しいもの
を作ろうという意欲は強いでしょうから。
Unknown (おちゃ)
2024-05-14 06:29:51
かずちゃん

ヴィラデスト、行ってみたいと思いつつ、
ご存じのとおり、原村に行ってもあまり遠い
ところに出歩かない我が家はなかなかそこまで
たどり着けず。

5年前にこの小諸の川口さんの農園に行ったのが
最近では一番遠いかも。あ、昨年松本に行きました。
それくらいかな?なんと出不精な(笑)

食事はしなかったものの、ヴィラデストは
楽しまれたのですね。はがき。玉村さんの
絵が描いてあるのでしょうか。なんでも
上手な方ですからね(笑)。農業、文章、料理、絵。
すごいです。

コメントを投稿

八ヶ岳西麓の楽しい暮らし」カテゴリの最新記事