「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

真冬の滞在@八ヶ岳西麓原村(14)  パイン材の床の反り、狭い階段、狭い屋根裏、小さな玄関

2010-01-05 02:12:33 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
山荘の床はパイン材を採用した。昔あるログハウスでパイン材の床を目にして、木目の優しさに「いいなぁ」と思い、山荘を作る時にそれを私が希望したのだ。しかしパイン材は柔らかいので、大型犬を飼う方にはあまりお勧め出来ない。床の表面が傷だらけになるのである。それが平気な方ならいいが。我が山荘の床も3頭の犬が代々歩きまわり、傷だらけである。



上の画像にある床の光り方をご覧頂きたい。長い間に床板がわずかに反って来ているからこうなるのだ。幅12cmほどの床板であるが、両端が持ち上がっている。

下の画像をご覧になればすぐわかる。黒い鉄の棒は真っ直ぐである。床が湾曲しているのだ。これは薪ストーブに最も近い部分の床である。強い熱と乾燥にさらされたパイン材の床はこうなる。薪ストーブから遠ざかった所に貼られた床では、湾曲は緩いものになる。



以前このブログで「階段や廊下の幅の確保@七里ガ浜自宅」というタイトルで、階段の適当な幅について書いたことがある。モノを持って運びながら、カニ歩き等せずとも苦労せずにたいていのものが運べる階段の幅は、内寸(壁の表面から反対の壁の表面までの幅)で100cm以上。簡単な図面の壁内の芯・芯の長さなら120cm程度は必要だと書いた。自分で書いておいて矛盾するが、我が山荘はその基準をまったく満たしていない。もっと狭いのだ。内寸が70cm強くらいしかない。でも小さな山荘には、こうした階段も合うだろう。

これが階段への1階からの入口である。上がって3段目から90度に曲がり始める。芯・芯90cm、内寸70cm強の幅の階段で90度に曲がると、ベッドのマットレスを上げるのは無理である。実際には吹き抜けのところでベッドを吊り上げて、屋根裏に入れた。



これが曲がり角。傷つき具合、塗料のくたびれ具合がいいでしょ?これは床とは異なり、ダグラスファー(米松)に塗装をかけたものだ。年月とともに木材の角が取れ、なんとも優しく見える。山荘風に作ってあり荒っぽく見えるけれども、大工さんの丁寧な作業が感じ取れる。



最初の曲がり角を90度曲がると、後はまっすぐ上がるだけだ。下から茶々之介が覗いている。「とーちゃん、何やってるの?」



これが階段の最上部である。これを上がれば、狭い屋根裏スペースだ。



これが寝室である。屋根裏スペースを利用している。幅1尺の桁や棟木が、登り梁を支えていて、山小屋風である。頭をよくこの斜めの天井で打つ。



左側の桁を拡大するとこうなる。亀裂が斜めに何本も入っている。これでも厚みは30cmあり、その下で寝ていると、なんだか怖い。



吹き抜け部分の天井にはファンがある。薪ストーブを焚くと暖気が上に上がる。そこでこれを回して暖気を下へ落とす。でもそれだけでは、2階の屋根裏に溜まった暖気は十分落ちない。そこでファンをサポートするため屋根裏に古い扇風機が置いてあり、それを回して首を振らせ、屋根裏の暖気を階下へと追い払う。この山荘の薪ストーブ利用はエコ的ではなく、並行して電気も大量に使っている。少なくとも我が山荘では「薪ストーブがエコ」と言うとウソになる。



小さな小屋の小さな玄関。でも夫婦で使うなら十分な大きさである。長靴を履いて散歩をすると、どうしても靴底に雪がつく。それをこの玄関にまで持ち込むと、室内は適温に保たれているものだから、途端に雪が溶ける。



だからこの玄関は、冬によく濡れている。もう少しスペースがあればやりようもあるのだが、私の場合、こういうことは特に気にはならない。



玄関ドアを内側から写したところ。ドアは普通外から撮るので、これは珍しい写真。オークなので木目が楽しい。



今日もよく寝る。彼もこの山荘やその周囲の環境が大好きなようだ。表情からそれが読みとれる。わかりやすい犬。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (信州タケノコ)
2010-01-05 13:43:11
二度めの書き込みです。

この階段、いい感じですね。雑と言っては
言葉が悪いですけど、いい意味ちょっと荒い
感じが出て、そのまま年齢が行って。

屋根裏の太い骨組みも男らしいです。
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Unknown (おちゃ)
2010-01-05 14:13:33
信州タケノコさん

こんにちは
階段をお褒め頂き、有難うございます。
狭いところですが、なかなか味わい深い階段
ですよ。年月を経て、さらに良くなってます。

屋根裏はこれまた古民家風です。
規模が小さい小屋なのに、太い材が使ってある
ので、やや「民芸」的なのですが、
なかなか楽しいつくりになってます。
返信する
Unknown (信州タケノコ)
2010-01-05 22:27:39
たしかに古民家風の屋根裏と言えます。
仕上げが洋風だけど、どこか古い農家の
和風な味もありますね。

おもしろいものですね。
いろいろと勉強になります。
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Unknown (おちゃ)
2010-01-06 06:32:06
信州タケノコさん

そうなんですよ。
古民家のつくりに似てますでしょ。
これは小さな小屋ですが、古い大きな農家を
見ると、天井は勾配をそのままみせ、棟木、桁、
梁、登り梁など丸見えのところが多いですね。


返信する
いい顔してますねー。 (yann)
2010-01-06 18:11:56
年を経た木肌の感じがよくわかりました。
うちもこんな具合になるといいなと思って読みました。
床(だけじゃなくて全部ですが)はパイン、玄関の三和土は鉄平石であります。
木の経年変化はたいへん魅力的なのに、女性の経年変化はどうもダメダメですねー。
ああわたしは木になりたい。
オークのドア、美しすぎますー。
返信する
階段幅の悩み (青葉)
2010-01-06 18:55:13
おちゃさん、今晩は。

現場に行く話しは、ありがとうございました。

以前の七里ガ浜の「階段と廊下に幅」の話は、真剣に読んでいました。
なぜならば、以前知り合いに、廊下なども日本式?に尺(90センチ)でやると後で後悔するから、メータ(1メートル)の注文をするように
アドバイスを受けていました。そうだ、車椅子
になった時のことも(おちゃさんにはまだまだ先のことでしょうけど)考えておかなくては。絶対に外せない!そこにおちゃさんの件がありました。やはりそうだと、工務店さんに訴えたら、軽く却下されました(笑)。室内用の車椅子は70センチあれば大丈夫といわれました。でも、なんだか腑に落ちないのですが、コストも膨らむからと納得?しました。しかも幸いにして、狭いLDになったので、廊下がいらなくなりました。良かったー。
次に階段も同じ幅だといわれ、まあ、いいかと思っていましたが、おちゃさんの2階の寝具のマットレスを運ぶのも難しい件で、あら?とビックリしています。狭い吹き抜けはありますが、吊るし上げる?? ともかくコストコストがいつも頭上にあるので・・。でも、2回に机なども入れる予定です。どうしましょう??
いつもの「ま、いいか?」だと、後悔するかも・・・・?? 悩んでいます・・。

すみません、長くなりました。
返信する
Unknown (おちゃ)
2010-01-06 19:56:12
yannさん

ログも床も天井もパイン尽くしなのですね。
アメ色になると言われてます。
静かにしているとそのうち甘~く濃い
落ち着いた色になって来ますね。

その鉄平石、いいですね。
恥ずかしながら、建築段階では鉄平石が
諏訪特産品のひとつだとは知らなかったんです。
後で知り、「なーーんだ、よく見るやつ
じゃん、へーーー」と思いました。
そう言えば、別荘などで意図的に使っている
ことをみかけますね。yannさん同様、諏訪の
アイデンティティーを出しているのでしょうか。

いいなあ、鉄平石。ウチもやればよかったですね。
カケラが一個、山荘のテーブルの上に置いてあますけど。
返信する
Unknown (おちゃ)
2010-01-06 20:26:08
青葉さん

こんばんは。
階段の幅は、絶対これ、ってのはなく、
インテリア的雰囲気と予算と便利さで決めて
行かれればよろしいのでは。

90cm単位で図を書いて、実内寸は70cm強、
というのは何でも基本みたいですから、
それは受け入れるとしましょう。で、ベッド
ですが、それが入るか否かは、階段のデザイン
にもよると思います。
画像にもありますが、ウチの山荘の階段って
最初に3段ほど上がり90度に左折です。
右側は壁が曲がります。左側は1本柱がありますでしょ。
これが問題ですね。マットレスが壁にぶつかり
柱に阻まれ、ここを曲がりません。

私の自宅なんかだと、階段幅は内寸で100cmを
超えてしまうわけですが、これが仮に70cm強
であっても、おそらくベッドのマットレスが
入ると思います。片側は壁ですが、反対側は
手すりはあっても、天井までそれがあるわけ
ではないので、手すりの上を通せば
ベッドのマットレスも入ってしまうのですよ。

ということで、すべてはデザイン次第であり
まして、青葉さんとこはどうでしょ?

ウチの山荘は2階は手すりだけなので、吹き抜けを
飛び降り自殺も可能な状態です。だから、
そこをロープで家具を持ち上げて、手すりの
上からよいしょと入れることが可能でした。
よく小さな家だと、二階の窓から家具を入れる、
というのがあるでしょう。あれと同じです。

いろいろ考えて楽しんで下さい。
うらやましいです。
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