奥様がまた江戸の実家に義父のお世話に出かける。
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私は奥様を鎌倉駅まで送るにあたり、稲村ガ崎1丁目を通過中。
やがて稲村ヶ崎を通過する。
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奥様を駅まで送ったあと、本覚寺さんの駐車場にクルマを停める。
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鎌倉郵便局の横を通過する。
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若宮大路を行く。
生まれ変わった松林堂ビルだ。
鎌倉駅東口に面した側から、若宮大路までぶち抜きの堂々たる構え。
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かつてとてもお世話になった書店だ。
店主さん、おめでとうございます。
おんめさま前、私の好きな松。
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人気のパン屋さん、Bread It Be。
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文法的には意味をなさないものの、ビートルズ・ファンにはうれしい名前だ。
今日は小町を行く。
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あちこちに路地。
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高時の腹切りやぐらへ行こうと思う。
久しぶりだ。
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北条高時と言えば東勝寺だね。
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鎌倉の中心部を流れる滑川だ。
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三浦半島周辺に特有の岩からなる川床。
固いが割れる時はパリン!と割れて、水にぬれると表面がぬるぬるするやっかいな岩だ。
これが有名な東勝寺橋だ。
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だれもがこの橋を撮影する場所で、私も撮影。
私がここへ来るのは何年ぶりかな。
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前回来たのは、祇園山ハイキングコースが台風で被害にあい閉鎖される前のことだ。
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鎌倉にはいくつか残る、関東大震災で崩れたがその後の復興工事で作られた橋のひとつだ。大正13年に竣工している。
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我が家の近所の音無川にかかる橋も同じ頃に竣工している。
詳細はこちら(↓)をどうぞ。
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五十文のタイマツを買って川に落とした十文を探させたという青砥藤綱の故事伝承が残る場所。
川に十文を落としてそのまま放置したら十文の損。たかが十文を探すのに、五十文もするタイマツを買ったら計算が合わない。個人的には確かにそうだ。しかしそれにより十文が川床から見つかれば良いことだし、タイマツを買うのに払った五十文と合わせて六十文が、その後世の中を巡り巡って多くの人の出費につながり、それが世の中の経済を活性化させるという話。
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それって第二次大戦後に世界で実施されたケインズ的経済政策に近いね。
今後は青砥藤綱を世界最初のジョン・イナード・ケインズと呼びましょう(笑)。
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これは古い(↓)わ。下の方が欠損している。
神奈川懸道土木事務所(今も藤沢に県道の事務所がある)が建てたもの。
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こちらの面に「藤沢土木出張所」の文字あり。
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このあたり(↓)京都左京区南禅寺付近みたいだね。
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いいねぇ。
鎌倉に住むなら、小町の奥っていいかも。
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ここからは傾斜が強くなるよ。
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小町に住みたい人、この土地をどうぞ。1億7,800万円。
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道が細くなる。
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クルマの往き来はちょっと大変。
お、古いぞ。この制水弁。弁の字が弇だ。
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しかもこれ、かなり珍しい字体が使われているね。
毛筆で書いたような字だ。これは市内で見たことがない。
こちらが東勝寺跡。いつ寺が廃されたのかはよくわからない。
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新田義貞勢に追い込まれ、北条高時らはこの東勝寺で自害する。
鎌倉幕府の終わりだ。
したがってこのあたりは、高時というか怨みを抱く北条一族の霊がさ迷っている場所だ。
このあたりを歩く時にふざけて「新田義貞」と書いた名札を付けて歩いたりしたら、様々な北条の霊が群がって来て、途中で具合が悪くなるかもしれない。
北条を滅ぼす目的で西から鎌倉中心部へ攻め入る新田義貞がそれに先立ち陣を張ったのは聖福寺という寺だ。
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それは北条全盛期に北条時頼が創建したもので、なんと現在の私の自宅から徒歩で数分のところにあった寺だ。
しかしそれは址というだけで、これもまた今はない。東勝寺も聖福寺も今はないのだ。
さてここからが高時の腹切りやぐらへと続く道だ。
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それは祇園山ハイキングコースの入口でもある。
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鎌倉市内でも有数の短いハイキングコースだよ。
ここですよ。腹切りやぐらは。
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今もあちこち大量の霊がさまよっていることでしょう。
私は見えないけれどね。
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腹切りやぐらの近くまで行くことが出来なくなってから何年も経った。
もはや藪に覆われているね。
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以前はもうちょっとやぐらが見えたが、今は藪の中だ。
これ(↓)はまた別の場所で、途中にあるやぐらの如き穴だ。
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中を覗こう。
一瞬何かが光った・・・ような気がする(笑)
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振り返ると、こんな道。
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高時の腹切りやぐらを見たあと、そのまま祇園山ハイキングコースへ上がるか、元へ引き返すかを考えた。
結論、そのままハイキングコースに入っちゃおう。
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【つづく】