「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

八ヶ岳西麓原村(2) いろいろとクルマを考えてみた・・・IntelliSafe(インテリセーフ)

2024-01-03 20:28:07 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
1959年に起った素晴らしいことは2つある。

1つは私が生まれたことだ(私の発言がまるでトランプ氏のそれみたいになって来たな)。

もう1つはクルマの3点式シートベルトが生まれたことだ。

後者の生みの親は自動車メーカーのボルボ。そしてボルボのすごいところは、その特許を無償で公開してしまったところだ。それ以降、ボルボは安全機能に配慮した自動車メーカーとしての道を突き進むことになる。


まずは事故が起こった時に、自分や相手へのインパクトを抑えることが重要であり、次にそもそも事故を起こす確率を低下させるクルマづくりが重要だ。

IntelliSafeという名前でボルボにはさまざな安全機能が備えられている。それがボルボの特徴のひとつ。

もうひとつのボルボの特徴は、安全機能とは関係ないが、販売台数に占めるエステート(ワゴン車)の比率がやたら高いことだ。

このクルマはボルボのAmazonという車種で、これが売られていた時代に、3点式シートベルトが開発されている。


この後部ドアからテールランプにかけての直線がいかにもボルボのエステート車のデザインだ。

これはその後の多くのデザインにも踏襲されているね。



販売台数全体に占めるエステート車の比率がボルボほど高い自動車メーカーも少ないだろうね。

しかし昨今ではエステート車ってそんなに人気がなく、むしろSUV(ランクルとかレンジローバーとか)の人気が高い。

したがって今ではボルボもSUVと分類されるクルマを多く生産している。全高や幅や最低地上高の数値が大きめの四駆のクルマである。

話を安全のことに戻すと、これもそうだ。ワイパーは根元部分がボンネットに深く埋もれている。下の画像で、左下がフロントガラス、右上がボンネット。間にあるのがワイパーである。



ボンネットの先端から見たら、ワイパーはほんの一部しか見えないのだ。



したがってワイパーのゴム交換などはこのままでは出来ない。

寒冷地ではガラスにワイパーが凍りつかないように、停車時にワイパーを手で持ち上げてそれを立たせておくことが行われるが、その作業はこのままでは出来ない。



パネル操作でワイパーのサービス位置を呼び出す必要がある。


するとこうなるのである。



何のためにワイパーがボンネットに深く埋もれて、こんな仕組みが作られているのかと思ったら、どうもその理由は2つあるらしい。

1.走行時のワイパーによる空気抵抗を減らす。
2.衝突して人を跳ね上げた時、その人がワイパーに引っかかるリスクを減らす。

2.はメルセデスのエンブレムや、ジャガーのジャガーがボンネットから消えてなくなったのと同じ背景があるのだね。



安全はニンゲンに対してだけではなく、動物に対しても重要なことだ。特に大型動物(鹿、熊、猪等)との接触は、動物の不要な死傷を招くしクルマの大破にもつながる。

以下がボルボ社の説明だ:
車速4km/h以上で走行中に、前方にヘラジカやトナカイ、馬などの大型動物の存在を検知すると、ドライバーに警告を発します。ドライバーが警告に反応しない場合は、通常の最大制動力の約30%(約0.3G)で自動ブレーキを作動させ、車速を最大15km/h減速します。

【VOLVO IntelliSafe】City Safety 大型動物検知機能(世界初)

「ヘラジカやトナカイ、馬など」って仮定がいかにもお国柄だね。

「そんな機能、日本で要るか?」などと言うなかれ。


八ヶ岳山麓では当たり前のように鹿が飛び出して来る。

それも何頭も。

すぐ近くまで。原村の三井の森別荘地にも。


鉢巻道路にも。



この鉢巻道路では、クルマと鹿の接触は頻繁に見られる。

たいていはドライバーの速度超過運転が原因だ。ノロノロ走っていれば、避けられる事故なのである。

また、どこのメーカーもやっているんだろうが、こんなテスト(↓)はボルボも年中やっているようだ。

2019 Volvo V60 Small Overlap Crash Test

また事故にあったクルマをレスキュー隊がより確実に救うためには何をすればいいかを考える実験なんてものもある。

下の動画がそれだ。30mの高さからクルマを落として、そこへレスキュー隊が向かう。

 

ボルボの安全への執着は、安全機能が同社のすべての車種のすべてのグレードに標準装備として付けられているところに現れる。低グレードのクルマにはそれが標準装備ではなし、なんてことはないのである。

そもそもボルボのグレード構成は非常にシンプルだ。ボルボの面白いところは、同じ車種のグレード数を限定するところである。

私のボルボV60 クロスカントリーなんて、わずか2グレードしか用意されていない。

実は並行的にマツダCX-30も候補として検討したのだが、そのクルマは恐ろしいほど多くのグレードが揃えられていた。ディーゼル・エンジンとガソリンのハイブリッドというエンジンの2分類がまずあって、ガソリンのハイブリッドのページを見るとご覧のように5種類のグレードがあり、さらにそれぞれについて2WDと4WDがある。つまりガソリンのハイブリッドについては10種類のグレード選択があるわけだ。それに加えてディーゼルも同じような選択がある。


面白いよね。こういうところにも自動車メーカーの個性やお国柄が出る。

ボルボの安全機能については、ウェブサイトを見ると長々と解説してあるよ。要約するとこうなる。

1.対向車対応機能  
同一車線を進行してきた対向車(恐ろしい(´;ω;`)ウゥゥ)の接近で、衝突を回避できないと判断した場合、自動的にブレーキを作動させ衝突の被害を抑える。

2.City Safety(オートブレーキ) 
レーダーとデジタルカメラを利用して危険を運転者に警告。オートブレーキ(被害軽減)を作動させることで衝突の回避またはその被害の軽減を目指す。

3.大型動物検知機能(夜間含む)
さきほど動画で見た機能だ。

・・・と書き始めたものの、他にも一杯あって一々書いてられないので止めた。ご関心のある方はボルボのホームページでも見てみてくださいね。

【つづく】
コメント (14)
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