「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

何も持ってないんじゃつまらないなぁ・・・と思い、少しだけS&P500のETFを週初(2月22日)に買ってみた@鎌倉七里ガ浜

2021-02-25 11:00:13 | モノ・お金
まずはこちらを♪

桑田佳祐 – 風の詩を聴かせて(Full ver.)


いい歌だよねぇ~♪

動画の最初に出て来るのは、我が七里ガ浜住宅地の有名な坂道だ。これまでに数々のドラマやCMで取り上げられている。

鎌倉プリンスホテル沿いにあり、一応、七高通りという名前がある。七高とは七里ヶ浜高校のことだ。

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さて、現実的なお話。

グローバル株式のETF(米ドル建て)、国内株式投信(円建て、当たり前)、株式じゃないけど米国株式市場と0.4くらいは相関がある(=ちょっと似たような動きをする)グローバル・マクロ戦略のヘッジファンド等々を、ずべて売却あるいは償還してしまったことはすでに何度かご説明した通り。

再来年まで償還できない英ポンド建てのロンドンの不動産に投資するガンジー籍のファンド(なんてニッチな!)が、今や私の唯一の有価証券的資産である。


【Source: フリー画像素材】

トランプ君が大統領になる前の話。英国ではBrexit気運が盛り上がり、キャメロン君はその問題の答えを気軽に国民投票にまかせてしまい、国民はその結論をまさかのYESとしてしまった。英ポンドはその前からズルズルズル・・・。

英国はEUを出るならちゃんと準備してキレイに出ればいいのに、そうはならず、後任のメイ君はもがいた。EUは大迷惑だ。さらにその後任でありBrexitの言い出しっぺみたいなジョンソン君は「それでだめなら合意なき離脱だ!」脅し、捨て身、わがまま言い放題。そんな英国にあきれ果てたみんなはポンドを売りまくった。


【Source: Investing.com】

もうだめだーー!と誰もが思うような、お先真っ暗な時が、いつも相場の底。ポンドは戻ってまいりました。昨年の春が底だったのだ。どんどん戻ってください。現時点で、私の唯一のリスク資産であり、外貨資産である英ポンド建てロンドン不動産投資ファンド。でもそのファンドって、再来年まで解約できないものだ。しかも面白くないのである。興奮度合いに欠ける。経済に係っている感がない。

ここはもうちょっと経済に係れそうなものを何か少しだけ持ちたい。あくまで少しだけね。だってもう新たに買うには高いのです。長期で見る指標の多くが世界のリスク資産の割高感を表しているから。下のグラフは米国株式市場のPERである。PERつまりある企業の株価がその企業の1株当たり純利益の何倍になっているかという数値は、かつてあまり見たことがない高い水準を浮遊中なのだ。


【Source: multpl】

このPERは株価が急落する前にそれを教えてくれるわけではない。PERが下がるのは大抵の場合、株価が急落してからかなりあとのことなのである。事前のインジケーターとしては使えないのだ。PERってあくまで「今すでに割高だね」ということを確認する指標に過ぎない。実際にPERが落ちるのは、株価が落ちてほぼ同じくして企業収益(精確には企業の純利益)がもっと激しく落ちる時のことになる(↓)。



昔から尊敬する田中泰輔さんによれば、今は経済実態は悪いが中央銀行の金融政策の強力なバックアップと将来の経済回復期待で上がる金融相場の後半戦。途中高値波乱で波風が立つ。リスクも抱えながら、おっかなびっくりで2021年はどこかで業績相場に突入するらしい。



上の画像は昨年出た田中氏の著書だ。おもしろいよ。

でも田中氏の言うことが理解できたとして、皆が田中氏が言う通りに行動できるかというと、全然できないところがこの世界の面白いところだが(笑)。


【Source: 同氏のホームページ】

今から30年ちょっと前、まだ30歳くらいだった田中氏はすでに日経新聞で為替や金利や株価の分析を披露していた。田中氏は私とほぼ同じような年齢の方だ。当時何も知らなかった(今もろくに世間をわかっちゃやいないが)私は田中氏について「すげぇなぁ~、この人」と感心していたことを記憶している。実際の役に立たないアカデミック過ぎる分析でもなければ、あまりに動物的で読む気がしないトレーダーの「ドタ勘」でもない、立派な分析だった。

で、金融相場後半戦は「おっかなびっくり」なのである。

米国中央銀行が直接的にコントロールするのは短期の政策金利(FFレート)だ。それを反映し、下のグラフで、3カ月満期の米国債利回りがほぼゼロ%近辺に抑え込まれているのがわかる。


【Source: FRB】

一方々グラフの10年満期の米国債利回りは上昇中だ。米国中央銀行はせっせと米国債を買っているけれど、市場の経済回復期待はかなり強く、長期金利は昨年8月から上昇を続けている。長期金利は特に直近上昇が大きくなってきている。長期金利の上昇は株価を冷やす。低金利を前提にしてカネを借りることに慣れた市場で、金利が急に上昇するとショックが走る。8年前のバーナンキ・ショックがそれで、現在の米国中央銀行が最も避けたいと思っていることのひとつのはずだ。しかし一方でいつまでも今の金融政策を変化させないわけには行かず、まずは量的拡大を止め、その後ゆっくり政策金利目標の水準の切り上げに踏み出さないといけない。早すぎても遅すぎても、それはそれで大きなリスクだ。舵取りは難しいのである。

ということで、田中氏の言う金融相場後半戦は、冷や冷やものの綱渡り。

で、少しだけS&P500のETFを購入。2/22(月曜日)のニューヨーク市場の寄付き(始まり)で成り行き(その時の価格で即買う)買いだ。世界のノミューラの確実な執行。野村證券さんって素敵。この日も長期金利の上昇がかなり嫌気され、株式市場が下げていた。


【Source: S&P】

この日、Nasdaq市場はかなり下げた。ハイテクなのは軒並みやられていた。あのテスラはこの日1日で9%近い下げだ。昨年のコロナ真っ只中の春以降とは正反対で、最近はグロース株と呼ばれるセクターが弱い日が多い。

購入したS&P500インデックスのETFはバンガード社のもの。まじめな会社だ。

経費率(赤い枠のところ。バンガード社の運用手数料 + ファンド管理会社等の事務費用)なんて、年率0.03%だ。おそらく史上最低レベルである。10,000円投資して、年率3円だよ。安ぅ~。売買するのに、ノミューラの手数料はかかるけどね。同様なファンドの30分の1の水準らしい(黄色い枠のところ)。


【Source: Vanguard】

金融相場の後半戦。おっかなびっくり、ビクビクものである。だからわずかな金額の購入だ。でもこれで毎日興味を持って、市場が眺められる。

きっと3カ月以内に、突発的な大きな下げがきっとあるよねぇ。そうしたら買ってみよう。下げないなら、これでしばらくは活動しない。

ところで・・・

個人投資家のビギナークラスを大量に引き付け、先月市場を騒がせたRobinhood社。そのRobinhood社のライバルという言うべきPublic.comは、ベテラン歌手のマイケル・ボルトンをCMに採用した。

彼は彼の往年のヒット曲のメロディにのせ、替え歌を歌ってRobinhood社の顧客をPublic社に誘導しようとする。最新CMをどうぞ♪



なんでもありだねぇ。

My stocks been in your app for so long
How am I supposed to trade without you?・・・って、何これ?(笑)

売買手数料無料!をうたい文句に個人投資家をたくさん顧客に抱えるRobinhood社は、その売買注文情報を事前にヘッジファンド等に流すことで、そこから莫大な収入を得ている(=違法ではない)。それゆえ個人の売買手数料を無料にできるのだ。一見手数料無料で個人は得したように見えるが、その個人が売買する情報はその売買執行の直前にヘッジファンド等に流れており、ヘッジファンド等がわずかに先により良い価格で売買しているのである。価格形成はゆがめられ、Robinhood社の個人顧客は大手機関投資家やヘッジファンドの後から、より不利な価格、つまり高い(低い)価格で買っている(売っている)ことになるのである。

マイケル・ボルトンの替え歌は個人投資家に対して、そんなRobinhood社を止めてPublic社に乗り換えなさいよと言っているに等しいのである。
コメント (12)
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