「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

真冬に八ヶ岳西麓の山荘にこもる(1) 気候の変化と別荘オーナーの気持ちの変化

2009-02-08 17:44:45 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
八ヶ岳西麓は原村の山荘に1ヶ月ぶりに行ってみることになった。事前に三井の森の八ヶ岳管理センターに尋ねてみた。「路面の雪の具合はどうですか?」答えは「道路は除雪してあるし、溶けてしまって雪は無し。ところどころ日陰部分に雪が残り、気温上昇時にそれが溶けて流れ、その後気温が低下して固まりツルッとなってるが、たいしたことはない。敷地内もたいして雪はない。でも除雪で雪が道路両端に残って積もっているから、あなたの敷地の駐車場の前は雪の壁が30~40cmほどあるよ」であった。我々は現地に金曜日の23:00あたりに到着する予定だったので、管理事務所に駐車場入口部分の除雪を依頼した。こんな時は「管理センターって便利だなぁ。管理費払っている意味があるなぁ」と実感する。夜中に到着して、寒い暗闇の中で駐車場部分の雪をスコップで掻くなど、誰もやりたいと思わないだろう。



実際到着してみると管理センターの説明のとおりである。上の画像のように、雪は路面にほとんど残っていない。最近は雪が少ないのである。しかしドカ雪が時々あるので、他所から来る我々山荘オーナーにとっては、管理センターは万が一の時の有難い存在だ。

10年前くらいと比較すると確実に気温は上昇している。夏の日の最高気温も若干上がっているが、冬の日の最低気温がデタラメに寒いことが少なくなった。我が山荘の標高は1600mほどだが、10年前はマイナス15度以下の気温もしばしば体験した。今まで私が直接体験した最低気温はマイナス21度(山荘玄関外のL.L.Bean社製外気温測定用温度計による)である。最近はこういう寒さをあまり味わえない。今回も現地の気温はマイナス4~±0度であった。



さらに言えば、積雪も少ない。もともと八ヶ岳西麓は温度が下がっても、雪は少ない所である。しかし10年前にはもっと雪が積もることがあった。別荘地内の道路の左右には除雪され積み上げられた雪の壁が出来たし、その壁が両側から迫り、道路幅が狭くなり、クルマの慎重な運転を迫られたものである。

最近の温暖少雪の状況はなんだかつまらない。また気候の変化を少々気味が悪いと感じてしまう。上の画像は我が山荘の敷地の駐車場部分にクルマを駐車したところだ。管理センターの方が除雪して下さった形跡(キャタピラの跡)が雪に残っている。代々の管理センターのメンバーはとても親切な方ばかりである。



次の画像は敷地内にあるカエデとシラカバだ。かわいそうに、0度以下の気温がほとんどである高地では、木々は冬の間水を吸えない。木の中もカチカチに乾いているはずである。空は濃い青色である。誠に気持ちよい冬の八ヶ岳山麓だ。しかし、それにしても人の気配が感じられない。別荘地に常住している人々を除くと、人の気配があまりなかった。これもまた大きな変化である。10年前なら、多くの別荘オーナーが冬でも家族を連れてやって来たものだ。

以前から人により別荘の使い方が異なり、滞在する頻度も異なったものだ。毎週来る人もいれば、1月に1度の人もいるし、年に2~3度という人もいた。しかし開発から10年ちょっと経ち、皆それぞれに滞在頻度がかなり落ちたり、まったく来なくなったりと変化が見られている。各家庭の事情があるのだろう。小さかった子供が受験シーズンに入ったり、自分自身あるいは家族の関心が変化したりして、別荘に来ようという気になる、あるいは来ることが可能なオーナーが減ったのである。



私もそうだ。別荘はこれで2軒目である。そしてこの別荘にかつては2週間に1度のペースで通っていたが、今はそれがおおよそ1月に1度である。

別荘も建てるまでは誰もがいろいろと考える。中には将来永住しようとして、土地を買うのにあれこれ悩み、様々なプランを立てる人も多い。しかしながら別荘竣工後わずかな年月で、多くの別荘オーナーの気持ちや事情に相当大きな変化が生まれてしまうのである。オーナーが来なくなりやがて売却される別荘は多い。中には静かに朽ち果てる別荘もある。永住どころではない。私も含め、皆自分の人生ですら、わずかな先も読めないものなのだ。
コメント (4)
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