「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

バス・ルーム

2009-02-01 09:19:41 | 内装・インテリア
我が家のお風呂には、何の変哲もないユニット・バスを採用した。INAX社製である。昔は伊那製陶と呼ばれていた会社だ。昔の呼称の方が重みもあって良いのに残念である。そう言えばライバルのTOTOも最初は東洋陶器で、それが東陶になり、やがてブランド名に合わせて企業の正式名称もTOTOになった。漢字ばかりの企業名では国内でも売りにくいらしい。さらに最近では海外で普及させた名前と国内の正式名称を一致させることが、ビジネスの現場ではメリットを生むことが多い。松下電器産業もついに国内の正式名がPanasonicになってしまった。

 

画像では白っぽく見えるが、バス・タブ実物は濃い黄色である。人形は妻が勝手に置いているもので、INAX社の製品ではない。念のため。

ユニット・バスよりも、左官屋さんが仕上げる普通のタイルのお風呂を希望する人も多い。私もその方が気持ち良いと思う。さらに加えてユニット・バスは接着剤の宝庫で、最近よく取りざたされるシックハウス症候群の原因のひとつである可能性が指摘されている。

それでもユニット・バスを選んだのは、水漏れを恐れたからである。私の知人に某有名木造ハウスメーカーで家を建てた人がいたが、その人の家のバス・ルームは「左官屋さんタイプ」だった。完璧に防水措置を施したと言われたそうだが、バス・ルームの内壁あるいは床のどこかから水が外部に沁み出て、バス・ルーム周辺の構造材が腐食する事態に陥った。

長い間に建物は微妙に歪み、わずかな亀裂が入る箇所も出よう。ユニット・バスはそんな事態に対し、少しは安心度が高いだろう。



最近のユニット・バスは換気だけでなく、暖房、乾燥、涼風機能も当たり前のように付くので私は驚いた。タイマーも使えるし24時間使いっぱなしも可能である。もっと驚いたのは段差がなくなったことだ。洗面所あるいは脱衣室(画像右)と、バス・ルームの床(画像左)がまったくのフラットなのである。

以前はこのスタイルも水の外部への流出が懸念され、小さな水抜き口がバス・ルーム側のドアより手前につけられていたそうだが、最近はそれもなくなった。画像のとおりだ。



私にとって最大の驚きはサーモ・フロアであった。サーモ・フロアとはINAX社の商品名で、ユニット・バスの床を指す。ライバル社も同様な商品を出している。暖房が入っているわけでもないのに、真冬に素足で入っても床が冷たくないところからこの名前がついた。

さらに水滴が、ザラッとして小高く丸みを帯びて作られた床の表面に残っていられず、間の溝の部分に落ち込み、それがやがて排水溝へと流れてしまうことだ。使用後しばらくして入ると、床の表面に水を感じないのである。

家に関しては巨大メーカーをすぐ疑ってかかる傾向のある私だが、このユニット・バスについては「よく出来てるなぁ」と感心している。
コメント (2)
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