それらしい音楽をどうぞ♪
Indian Dinner Background Music - Indian Restaurant Music
妻は庭作業中。
私は厨房へ。
本日は世紀の大問題であるガラムマサラ・カレーを考える。
ガラムマサラは総合スパイスである。基礎的スパイスが組み合わされていて、その内容はメーカーにより異なる。普通はこれを主たるスパイスとしてカレーを作るということはなく、使い方としては、他のスパイスでカレーをつくり、調理過程の最後になってこれをちょっと追加して、香りをサッと立たせるような使い方をするのが一般的なものだ。
各メーカーのガラムマサラには様々なスパイスがブレンドされて入っているが、その中にカレー用スパイスとしては非常に基礎的で重要なスパイスであるターメリックが含まれていないという点が共通している。
また唐辛子系スパイスがガラムマサラに含まれるか否かは、メーカーにより異なる。
ということで、ターメリックと、唐辛子系のスパイスさえあれば、あとはガラムマサラだけでカレーは出来るはずなのだ。いやもっと細かいこと言うと、ターメリックも使わなくてもいいかもしれない。
理屈ではそう思いながら、私はガラムマサラを主にしてカレーを作るということはしたことがなかった。不安だもんねぇ。
上の画像のとおり、我が家のガラムマサラには唐辛子系も入っていないし、定石どおりターメリックも入っていない。
したがってその足りない2種のみを補って、あとはガラムマサラだけで、カレーを作ろうと思う。
カイエンヌペッパー(唐辛子系)とターメリックだ。
私がSNSでお友達になっている若い研究者さんが、ガラムマサラだけでカレーを作っておられたので、私もやってみることにしたというのが、今回の背景。
こちらはタイ産のジャスミンライス。
塩、オリーブオイル、ターメリックを加えて炊く。
庭で作業している妻を玄関で待っているドガティ君。
サラダをつくる。
ドレッシングをつくる。
バターを溶かす。
そこでチキンを焼く。
玉ねぎ、トマト、ショウガ、ニンニク。
こちらが先ほどから申し上げている総合スパイスのガラムマサラ。
そしてガラムマサラには含まれていないターメリックとカイエンヌペパー。
よく炒めた野菜にそれを塩とともに加えてサッと加熱する。
軽くでいいよ。
あまりやると、スパイスはすぐ焦げるから。
期間限定マンナンライフの蒟蒻畑のアイスコーヒー味。おいしいよ。
これはカレーには使わない。当たり前だ(笑)。
そこへバターでよく焼いたチキンを入れる。バターごとね。
秘密の調味料を加える。
みりん、ブイヨン、マーマレードだ。
味見して、最後にガラムマサラを適量追加しましょう。
日本をよく知るインド人の先生によると、ガラムマサラは日本の七味に似ているという。日本人は七味の中身を正確には知らずに何でも七味をかけているが、ガラムラマサラもそれに似ていて、カレーの完成直前にサッとかければバランスの良いスパイスの香りが立って、簡単にカレーがおいしくなると。
一方、日本のカレー調理の第一人者である水野先生はガラムマサラを使いたくないと言う。なぜなら、散々考えてスパイスを組み合わせてカレーを作っているのに、最後に総合スパイスであるガラムマサラをかけてたら、十分おいしいけれど、カレーがまた別物になってしまうからだと。
つまりガラムマサラはそれだけでかなりバランスがとれた素晴らしい総合ブレンド・スパイスなのである。
ターメリックライスが炊けた。
「ボク、暑い」とドガティ君が言う。
結構うまいのが出来た。
サラダもしっかり食べましょう。
ガラムマサラの威力をよく認識する良い機会になった。
やはり総合スパイスなのだね。
スパイスカレー初心者は、反則技的だが、ここから始めてみたらいいかもしれない。
とても楽である。あれこれスパイスをそろえるのって面倒だもんね。
ドガティ君はお疲れなようだ。
前から疑問に思っていたことが、ひとつ解決した。
ガラムマサラって素晴らしいね。