宮応かつゆきの日本改革ブログ

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「パンデミックと世界資本主義の矛盾ー社会主義の展望を大いに語ろう」志位委員長報告(2)

2020年12月18日 | 未来社会へのプロセス

「改定綱領の生命力」に関わる報告の部分を紹介させていただきます。

【資本主義をこのまま続けていいのかという重大な問いが人類に突きつけられている】

「改定綱領は、世界の資本主義の矛盾として、、『貧富の格差の世界的規模での空前の拡大』『地球的規模でさまざまな災厄をもたらしつつある気候変動』の2つを、『資本主義体制が21世紀に生き残る資格を問う問題』として綱領に特記しました。こうした世界資本主義への大局的見方は、新型コロナ・パンデミックをとらえるうえででも力を発揮しました」

「パンデミックのもと、改定綱領が特記した格差拡大と環境破壊という世界資本主義の2つの矛盾が顕在化し、激化しています。党創立98周年記念講演でものべたように、この数十年に起こっている『感染症のパンデミックの多発という事態は、資本主義の利潤第1主義のもとでの『物質代謝の攪乱』--自然環境の破壊がもたらしたという点で、地球的規模での気候変動と根が一つであります」

「パンデミックは、資本主義というシステムをこのまま続けていいのかという重大な問いを人類に突きつけるものとなっているのです」

【資本主義の限界を指摘し、資本主義の見直しを求める声が広がる】

「こうしたもと、『資本主義の限界』を指摘し、『資本主義の見直し』を求める声が、さまざまな形で広がっています。ローマ教皇は10月に発表した『回勅』のなかで、『パンデミックによってあらわになった世界システムの脆弱性は、市場の自由によってすべてが解決できるわけではないことを示している』とにべ、『人間の尊厳を中心に据え直し、その柱の上にわれわれが必要とする代替の社会構造を構築しなければならない』と訴えました」

「9月、アメリカのCNNは『資本主義はもはや機能していない。パンデミックはいかに資本主義を変えるか』と題する報道を行い、資本主義は危機にひんしている。パンデミックは資本主義を、労働者と最も困窮している人々に恩恵をもたらすように、変える可能性がある』と報じました」

「パンデミックにかかわる現代の資本主義に対する批判はさまざまでありどう対処するかの方途もさまざまであります。しかし、カトリックの総本山からも、世界的な巨大メディアからも、『今のままの資本主義では立ち行かない』という声が起こっていることは、改定綱領がのべているように、『資本主義体制が21世紀に生き残る資格を問う』ものとして、注目すべきことではないでしょうか」

【社会主義の原点は、資本主義批判にあるーー社会主義の展望を大いに語ろう】

「こうしたなか、世界最大の資本主義国アメリカで、とくに若い世代で、『社会主義』に希望を託す状況が広がっていることは重要であります。米大統領で、民主党のサンダース氏を中心とするグループは、高学費、公的医療保険の欠如、格差拡大、気候変動などを、資本主義の矛盾ととらえ、それらの解決を『社会主義』のなかに求める訴えを行いました。この流れは、大統領選挙とその結果にも大きな影響をあたえました」

「トランプ陣営は、一連の変革の課題を民主党の公約に位置付けたバイデン陣営を『社会主義』『共産主義』と攻撃しましたが、こうした攻撃は通用せず、逆に、若者のなかに『社会主義』への支持を広げる結果となりました。こうしたアメリカの動きは、私たちの日本でのたたかいにも重要な示唆を与えていると考えます。もともと社会主義の原点は、資本主義批判にあります」

「日本でも、労働苦、、格差拡大、高学費、環境問題など、息苦しく希望が見えない社会の根源には、人間が人間を搾取するシステム、『利潤第1主義』を本性とする資本主義の矛盾があります。まずは資本主義の枠内でその解決のための最大の取り組みを行いながら、根本的解決の道は社会主義にあることーー社会主義の展望、社会主義の希望を、大いに語っていこうではありませんか」

 

 


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