宮応かつゆきの日本改革ブログ

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”クリミアのロシア編入は、主権と領土侵す国際法違反” 「しんぶん赤旗」10日付記事を紹介

2014年03月10日 | 出来事

 「ウクライナは旧ソ連崩壊の1991年独立、人口4500万人と旧ソ連でロシアに次いで大きな国です。 実はロシアとウクライナは、ソ連崩壊後、互いの主権と国境を尊重する協定を結んでいます。 旧ソ連に属したウクライナにあった核兵器処理についてと、クリミア半島に駐留している黒海艦隊の所属についての協定です」

 「ウクライナの核兵器を撤去する94年のブタペスト覚書ではロシアを含む核保有国が、『ウクライナの独立、主権、現国境を尊重する』と明記。 また97年の『ロシア黒海艦隊のウクライナ駐留での地位と条件協定』でも『主権尊重と内政不干渉』をうたいました」

 「ロシアの軍事介入は、これらの協定に違反しています。 また『いかなる国の領土保全または政治的独立に対する』武力行為を禁止する国連憲章に反することも明らかです。 また、国連総会が74年に採択した『侵略の定義に関する決議』では、他国の港や沿岸の封鎖、駐留軍の合意に反する使用、武装集団・非正規軍の派遣への関与も『侵略行為』とされています」

 「一国の一地域が一方的に分離・独立、他国への編入を決めることは、国際的に認められていません。 今回の場合、クリミア内のロシア人以外のウクライナ人、タタール人など少数民族との話し合いや、ウクライナの中央政府との交渉といった、民主的手続きもありません。 何より問題なのは、事態がロシアの軍事的圧力の下で進んでいる、ということです」

 「ロシアがクリミアに展開している軍の規模は2万とも3万ともいわれています。 そうしたなかでの『住民の自由な意思表明』はありません。 結局、クリミアの分離とロシア編入は、ロシア政府も認めてきたウクライナの主権と領土保全侵害となり、事態をさらに複雑にするだけです。 どの国も今の事態を支持していないのは当然です」

 「ことの発端は、ウクライナの政変です。 2013年11月、ウクライナのヤヌコビッチ政権が欧州連合との連合協定の署名を直前になって拒否。 協定署名を求める反政府勢力が首都キエフ中心部の『独立広場』を中心に連日、デモを開催。 政権側がデモ排除で治安部隊を投入したのに対し、反政府勢力に過激派や極右勢力も加わり、衝突。 2月下旬には双方合わせて80人以上の死者が出ました」

 「2月22日には、ヤヌコビッチ大統領が首都キエフから逃亡、ウクライナ最高会議(議会)が同大統領の解任を決議し、27日までに暫定政府を成立させました。 これに対してロシアは、政権交代を『武装反乱だ』(メドベージェフ首相)と主張。 プーチン大統領は『ウクライナの政治社会情勢正常化までロシア軍をウクライナ領内で使用する』と表明し、ロシア上院も承認したのです」


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