宮応かつゆきの日本改革ブログ

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「戦争しないゴリラに学べ」 京都大学次期総長 山際 寿一さん

2014年08月01日 | 集団的自衛権

 「しんぶん赤旗」7月30日付、「2014年夏 黙ってはいられない」欄に、山際寿一次期京大総長のコメントが掲載され、反響を呼んでいます。 読まれた方もいらっしゃるとと思いますが、 要旨を紹介させていただきます。

 「京都大学の良き伝統は、創造力と自由な発想です。 学生がいろんなことを選べる。 それをやったら楽しいと思うことができる。 自由に討論できる。 分野や枠を超えてつきあえる。 そういう環境がないと京大らしさが生まれません。 京大生は自分で学問を選べます。 私もそうでした」

 「人がおもしろいなと人類学を始めました。  自分で自分の道を見つけました。 そういう環境を提供したいですね」

 「私は、いわゆる学園紛争世代です。 高校でずいぶん『人間性とは何か』を考えました。 人間を知るには人間に近い動物を見たほうがいい。 とくに人間の社会の起源を研究するのがおもしろい。 師匠となる霊長類学の伊谷純一郎さんの研究室を訪ねると、本を読んでもしょうがない。 自然のなかで動物を見ろ、そこに真理がある、それを自分の言葉で語れといわれました」

 「のめり込んだのがサル学です。 最初はニホンザル。 進化を考えると、もう少し人間に近いゴリラがいいかなとアフリカへ」

 「ゴリラが人間を超えるのは抑制力です。 『負けない構え』です。 『負けない』とは相手と対等な位置に立つこと。 『勝つ』とは相手を退け、屈服させ、支配すること。 勝者はどんどん孤独になる。 ゴリラは絶対にやりません」

 「ニホンザルは勝敗をつける。 どんどん勝者をつくり、敗者が退けられ格差が広がる。 アメリカに近い社会です。 ゴリラは勝ち負けをつらない。 ゴリラの胸たたきは自己主張であって、暴力的でも戦争好きでもありません。 『勝ち組』『負け組』の社会は人間のつくる社会には似合わない。 ゴリラに学びたいところです」

 「勝ち負けを決めないと平和が訪れないと思っている政治家がいます。 大きな間違いです。 戦争は、人類の進化の歴史のなかで非常に新しい出来事です。 武器を使い始めたのは、せいぜい数千年前。 人類の歴史は700万年ですから、99・8%は集団の争いや戦争のない社会です。 それに早く気付かないといけません」

 「ゴリラの学校に留学して、人間社会に戻ってくると、生物学的におかしいことがたくさんあります。ゴリラに学べば、戦争をしない社会がつくれますよ」


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