i氏の海外生活体験記

<part1>ジャカルタ滞在記 <part2>ベトナム滞在記 <part3>ネパール滞在記
<part4>しもきた

地熱開発に反対、福島の温泉

2015-08-09 23:08:14 | 下北の地熱発電
8/9福島民報WEBで伝えておりました。

-大規模掘削認めない 国立公園地熱発電で 磐梯・吾妻・安達太良対策委-

 磐梯・吾妻・安達太良地熱開発対策委員会は7日、地熱開発計画がある磐梯朝日国立公園内で吾妻・安達太良地区(裾野を含む)での1000メートルを超える大深度掘削に「反対」を表明した。調査も認めない。対策委は全国で初めての反対声明としている。

 大深度の地熱開発により国内の既存の温泉地で枯渇や水位低下などがあり、環境への影響も懸念されるなどとしている。福島市で会合を開き、遠藤淳一委員長(吾妻屋)が意見を集約した。

 対策委は温泉関係者らが平成24年3月に設立後、同公園内と周辺地区への影響を調べてきた。国の規制緩和を拡充する方針が示されており、地元としての立場を示した。

 同一公園内の磐梯山や周辺については今後の議論を見守る。

-引用終わり-

以前、福島の全国地熱大会に出席したことがありますが、結構盛り上がっていました。「福島は地震津波、原発事故、風評被害の三重苦で苦しんでいる。再生エネルギー100%の県を目指したい。地熱発電はその第一歩だ」と知事がコメントしていました。

一方、開発に反対する環境団体は温泉枯渇のみならず、地滑りや硫化硫黄などの影響も懸念していました。

地熱の課題について真っ向から取り組もうと「地熱発電と温泉利用との共生を目指して」という報告書が日本地熱学会から出ていますね。確か環境省で科学的に理解できるような研究を進めていたと思います。

この時は私も温泉業者の理解不足が多分に大きいのだろう、と思っていました。しかしながら、上記の反対声明は委員会設立後3.5年も経って熟慮の結果です。地熱の勢いが急に削がれたように思います。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする