じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

学力差の拡大

2008-07-12 03:31:12 | 教育
★ 最近の定期テストの結果を見ていると学力差の広がりが顕著になってきた。

★ その背景には「ゆとり」から「学力向上」への方針転換がある。学校現場では指導要領の改訂を前にして、すでに発展的な学習が取り入れられている。特に習熟度別クラスでは「できる子」に入試レベルの難しい問題を解かし、それが定期テストでも出題される。当然できる子とできない子の差が広がるという訳だ。

★ 「誰でも80点をめざす」から、「できる子は100点以上をめざし、できない子はそれなりに」と言った方向に変わってきたようだ。

★ かつて「3割のできる子どもしか大切にしない」と教員組合が中教審路線を批判した時代があった。今は組合の抵抗もなく(あっても大きくなく)、むしろ現場教員はこの路線に加担しているようだ。時代の移り変わりを感じさせられる光景だ。

★ どの方針でもベストなものはなく、一長一短といったところだろう。ただ底辺層の子どもたちが学習意欲を失いかけている点は深刻に受け止める必要があろう。

★ 「社会は嫌いだからやらない」「理科はわからんからやらない」などとはっきりと言い捨てる子が増えてきた。「やってもわからんからやらない」と食わず嫌いが増えてきた。負けるのがわかっているから最初からレースに参加しないような子も増えてきた。

★ 「自尊心ばかりが肥大して」と言いたくはなるが、それで終わっていては教育ではない。食わず嫌いの彼らにいかに食わせるか。課題は大きい。 
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時代が戻っていく

2008-07-10 20:05:00 | Weblog
★ 燃料の高騰を受け、航空会社の路線の見直しが進んでいる。競争の激化で安くなった航空料金だが、ここにきて海外旅行は高値の花に戻るのか。

★ 「トリスを飲んでハワイへ行こう」とかアップダウンクイズの賞品が「夢のハワイ」だったのが懐かしい。

★ 小麦やバターの高騰で、ケーキはクリスマスの時だけ。シュークリームはや贈答品か。メロンやバナナは病気のときだけしか食べられなくなるのか。

★ 「3丁目の夕日」という映画がヒットしていたけれど、とりあえずは昭和30年代の生活に戻るのかな。そういえば私が小さい頃、祖母や母は買い物かごをさげて市場に行っていたし、そのころの生活に近づいているのかもしれない。

★ さらに貧しくなっていくと江戸時代の後期ぐらいの生活に戻るような予感がする。それはそれなりにゆとりのあるスローライフかも知れないけれど。
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教員人事の闇

2008-07-10 10:36:37 | 教育
★ 教員をめぐる汚職事件は実にセコい。たかだか選考での便宜を図るだけ、たかだか数十万あるいは百万円程度の賄賂を贈るだけ。小役人そのものだ。

★ 今回の事件、現職の校長、教頭が自らの子女を教壇に立たすために賄賂を贈ったというから、なんともはやである。賄賂で懐を肥やす教育行政の面々は言うに及ばずだが、現職の教育者にしてこの体たらく。実に嘆かわしい。

★ 「私らだけではない」「他でもやっている」と、給食食材を偽装したどこかの食肉業社の社長のように開き直るのだろうか。

★ 不正を行うことがワリの合わないことだと言うことを見せつけなければいけない。

★ 中央も地方もこうした不祥事が起こるとトカゲの尻尾きりみたいな終わり方をする。背後の黒幕はなかなか暴露されない。それではまた不祥事が繰り返される。贈収賄を生む風土があると言わざるをない。

★ 捜査当局やマスコミは背後関係をきっちり追及し、司直は断罪して欲しいものだ。また教員採用のあり方も見直すべきだろう。透明性を確保しないから、闇の業者を生むのだ。
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教員採用汚職

2008-07-09 23:53:41 | 教育
★ 大分県の教員採用をめぐる汚職問題が波紋を広げている。

★ 私が在籍した京都や奈良の教育大学でも教員採用試験の時期になると、一次試験さえ通ればあとは・・・といった話は聞いたことがある。

★ 県会議員や有力者詣をしているといった話も聞いたことがある。

★ 教員採用試験はあくまで「選考試験」で私が学生の頃は教員候補として名簿が登載されるだけで、必ずしも採用があるとは限らないと言われたものだ。今はどうなのだろうか。

★ 人事をめぐる問題は官民問わずあることだが、今回の大分県のように露骨なケースはあまり聞かない。教育委員会事務局だけにとどまらず、もっと大きな権力が関与しているのではと疑いたくなる。

★ そして、この事件は大分ばかりにとどまるとは思えない。飛び火を恐れ、ビクビクしている教育関係者は案外多いのではないか。
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偽善の宴

2008-07-09 04:46:38 | Weblog
★ イギリスのメディアが洞爺湖サミットを「偽善」と報じたと言う。

★ 言われてみれば確かにそうだ。食糧危機の深刻さを論じる首脳達が贅をこらした食事に舌鼓を打っているのだ。温暖化が論じられているそうだが、サミットの運営にどれほどのエネルギーが消費されていることか。

★ そもそもサミットとは何か。大義名分はさまざまだろうが、世界を牛耳っている先進諸国が世界の支配構造を維持するためのセレモニーではないのか。G8同盟と言われる所以だ。

★ 今回のサミットで注目すべきは新興国の存在である。中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカらしいが、次期世界の雄を争う戦いがすでに始まっているようだ。

★ 国内向けに成果をアピールしたい日本の内閣は、環境問題で慎重なアメリカを説得したかのような形を印象付けようとしているが、どうやら50年後にむけた「願望」を記したに過ぎず、そもそも50年後の世界のリーダー国が今のままであるかどうか大いに疑わしい。

★ 南北問題は言われて久しい。最近では国内の格差問題が言われているが、先進国の繁栄は途上国の犠牲の上に成り立っていると言えなくもない。万人が平等と言うタテマエを純粋に履行するなら、私達の今の生活水準は到底維持されない。先進国の首脳が偽善者ならば、私達先進国の住民もまた偽善者なのかも知れない。

★ 先進国首脳への批判はそのまま、私達自身に跳ね返ってきそうだ。

★ そこで道が分かれる。偽善と言われようがこの繁栄を享受し、またそれを維持するために世界の支配構造を是認するか、自らの生活を犠牲とし、万人が平等に幸福に暮らせる世界を目指すかだ。

★ 食糧、水などパイの争奪戦が熾烈になる中で、後者を選ぶことはまずない。ならば我々は「悪者」であることを心の片隅で思いながらも、処世の術として「偽善」を装うことも必要なのか。あるいは自らの悪意を認めたくないために「偽善」を装うのか。

★ いずれにせよ、人間と言う存在はキレイゴトでは生きてはいけないようだ。今さらながらそれを感じた。

★ 先進諸国の人々が自らの「偽善」を認識する記念日としては、サミットも意味があるのかもしれない。 
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きつねの嫁入り

2008-07-08 14:52:42 | Weblog
★ 梅雨ももうすぐ上がる。そのせいか天気が不安定になってきた。今朝は雷雨だったし、昼過ぎからは天気雨、「きつねの嫁入り」だ。

★ きつねの嫁入りとは昔の人は風流なことを言ったものだ。

★ きつねの嫁入りと言えば、黒澤明監督の「夢」という映画を思い出した。オムニバス形式で少々難解な映画だったが、人間がひな人形に扮する話や雪山での遭難の話、トンネルから兵隊が出てくる話、そしてきつねの嫁入りのシーンが印象に残っている。

★ ひな人形は美しかった。きつねの嫁入りはきつねのお面が恐かった。幼い頃、伏見稲荷の近くに住んでいたから、きつねの話は何度か聞かされた。

★ そうこうしているうちに雨も上がった。そういえば最近虹を見ていない。立派なアーチを描く虹を見てみたいものだ。
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サミット

2008-07-07 12:11:09 | Weblog
★ 年に一度「先進国」の首脳が一堂に顔を合わせ、世界のさまざまなことがらを話し合う。話し合いの内容は既に事務方によって決められているから、セレモニー、政治ショーと言っても過言ではなかろう。

★ こうした政治ショーも決して悪いことではないが、年々厳重になる警備や「先進国」だけが話し合う傲慢さ、更には何を以って「先進国」と自負するのか、さまざまな課題があるとも思える。

★ 日本だっていつまで先進国の一員でいられるか怪しい。ハンチントン氏の「文明の衝突」では日本に配慮をしながらもアジアの雄は中国だと予言している。インドやブラジルも急成長している。そしてロシアが復活してきた。

★ シュペングラーの「西洋の没落」を久しぶりに読みたくなった。

★ ところでテロ対策は厳重極まる。年に一度、ホスト国にとっては7年(いや8年だったかな)ごとの警備の訓練と思えば良いのかもしれないが、国民生活への負担も小さくない。どこか離島に国際会議場を建設し、そこで毎年行うようにした方が良いのではないか。
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方言の学習

2008-07-04 22:47:54 | 教育
★ 今日、小学5年生の授業で方言を学習した。地元の京都の言葉(京都弁)をどれほど知っているのかといくつか問題を出してみたら、ほとんどの問題に答えられなかった。関西の言葉といったレベルではまだ生き残っているのだろうが、京都弁は絶滅の危機にあるようだ。

★ ちなみに今日の問題。次のことばを標準語にしなさい。

★ 例えば、「しょうがおまへん。」仕方がないといった意味だが、生徒の答えは「生姜(ショウガ)がない。」「なんぎやなぁ」については「なんぎ」の意味がわからないとのこと。

★ さすがに「おおきに」「おいでやす」「ぎょうさん」「もっさい」「おいど」「さぶいぼ」は、わかる生徒もいた。

★ 「にぬき」(ゆで卵)は誰もわからなかった。我々の世代までの言葉のようだ。「しぶちん」も誰もわからなかった。ケチといった意味だ。「ごもく」は、「五目寿司」や「五目並べ」といった答えが出て面白かった。「ごもく」とは「ゴミ」のことだ。

★ コトバと言うモノは時代とともに変遷する宿命にあるとは言え、わずか数十年で通じなくなるとは、いささか寂しい気持ちになった。
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バブル

2008-07-03 23:50:51 | Weblog
★ 日本では株が続落し、世界では石油が高値を更新している。経済的な大混乱がジワジワと迫っている。

★ 確かに異常気象やバイオエタノールの生成などで食用にあてる穀物の供給は減っているようだ。しかし、穀物の高騰はそれだけではないようだ。

★ 石油にしても化石燃料がそう遠くない将来枯渇することは、想像できる。だからといって、今の高騰が需給バランスだけによるものとは思えない。

★ サブプライムローン問題以降、カネの流れがちょっとおかしい。映像などで土砂災害を目の当たりにすることも多くなったが、土砂災害は耐えて耐えて、そして限界を超えると一気に崩落する。世界経済もそろそろ限界に近づいてきているのではなかろうか。

★ バブルはやがてははじける。ババをひくのは誰か。運試しのチキンレースが始まっているのか。今回の経済混乱は相当な規模になりそうだ。そしてその行く末は、歴史は繰り返すと言うことか。

★ 人生も後半戦に突入したが、長生きでもしようものなら大変な時代に遭遇しそうだ。
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久御山高校説明会

2008-07-02 15:31:03 | Weblog
★ 今日は久御山高校の説明会に参加した。久御山高校は地元ではスポーツの盛んな学校としてとらえられている。サッカーでは何度も全国大会に出場している。

★ 南陽高校、西城陽高校そして久御山高校と説明会に参加したが、三者三様、特色があって面白かった。学力で切ってしまえば1番手校、2番手校、3番手校というところだが、高校進学100%の時代だから、学力だけではなく多様な高校があっていいのは当然だ。

★ その点、南陽は難関大への進学校として、西城陽は悪く言えば中途半端、よく言えば「文武両道」という校是の通り、二兎を追っている感がある。

★ 久御山高校は今や決して底辺校ではない。中堅大学に焦点を絞り、大学では難関校を目指さない分、クラブ活動や行事に力を入れ、立派な社会人の養成に力を注いでいる。これはこれで立派な決意であると思う。際立った問題行動もないということだったので、それはすごいことだと思う。

★ 学校の置かれている環境。その所与の条件のもとに各校長の個性が発揮され、学校の経営戦略、経営風土、さらには校風と言ったものだ形成されているのは非常に面白いと思った。

★ ところで西城陽といい久御山といい京都府の教育課程特例校に指定されている。要するにⅠ類(標準クラス)、Ⅱ類(特進クラス)といった類型にとらわれずクラスを編成することができるそうだ。

★ Ⅰ類、Ⅱ類といった類型は、学校の序列化をどう捉えるかで、行政側と組合側との妥協の産物で生まれたもののように思う。Ⅱ類の定員割れが相次ぎ、Ⅱ類の底辺層とⅠ類の上位層が逆転すると言った矛盾が何年か続いてきた。

★ ここにきて、Ⅰ類、Ⅱ類と言った類型はまったく有名無実化しそうだ。山城通学圏は何かと先駆的な実験場となっているが、教育課程特例校という名でⅠ・Ⅱ類の垣根を取っ払い、遠くない将来には類型もなくなってしまうのだろう。

★ 進学率100%時代の後期中等教育のあり方、公立高校の果たすべき役割、いろいろなテーマがあっておもしろい領域だ。
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