じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

洛南に付小

2008-07-25 11:25:57 | 教育
★ 京都で難関高校と言えば洛南、洛星という名前があがる。長年、京都出身の京大合格者はほとんどがこの2校から出ていると言っても過言ではなかった。

★ ところが洛南の隆盛にも翳りが見えてきた。1つは少子化の影響、1つは堀川高校などの公立学校の復活、そして1つは同志社、立命館が小学校を設置し、早期からの生徒の囲い込みに動いたことだ。

★ 洛南としても男子校から男女共学としパイの拡大に転じたが、特にⅠ類の偏差値はかつてのような高嶺の花ではなくなってきている。

★ 洛南が小学校を設置するにはこうした背景があるのだろう。大義名分はいろいろとあろうが。

★ ところで洛南が同志社や立命館と大きく違うのはブランド大学を上にもたないことだ。同志社や立命館付属の小学校へ子どもを入れようとする親は、小中高大一貫のうまみにひかれているのではなかろうか。小中高12年間の高い学費もブランド大学への保険と考えれば安いと言うことだろう。

★ だが洛南には大学がない。今後どこかと提携をするのだろうか。といっても洛南のレベルになると関大と言うわけにはいかないだろう。早稲田や慶応と提携するならブランド価値はあるかな。それとも国公立、中でも東大、京大をめざして特化するのだろうか。

★ いずれにしても就学前の子どもに進路決定などできず、結局は親の意思で進路が決められることになる。そしてそれは親の経済力に左右される。

★ 早期からの選別は階層の再生産になりかねない。また進路のミスマッチ、ドロップアウトの恐れもある。「お受験」が過熱するとも考えられる。過激な「囲い込み」を冷却するには公立学校の改善しかないのか。

★ しかし、選択が比較的自由な高校はともかくとして、義務教育レベルでは私立に太刀打ちできそうにない。どんな生徒でも受け入れなければならないという公教育の大前提がネックか。近隣の中学校を見ていても、教員は生徒の生活面の改善や父母との対応に多くの時間を割かざるをえない。

★ 学習する姿勢や学習を支援する家庭環境など公私での差が大きい。(もちろん全体的に見た場合だが)。

★ 私立学校にしても決して左団扇ではない。私立間の競争は熾烈を極める。特に女子校の苦戦は深刻だ。またブランド校が求めているような優秀な生徒はどの時代も一定の割合だから、その争奪戦も加熱しそうだ。進学塾さながらの様相だ。 
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