じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「マリーが愛した光線」

2017-12-30 20:07:13 | Weblog
☆ NHK-BS「フランケンシュタインの誘惑」から「マリーの愛した光線」(2015年)を観た。

☆ マリーというのはキュリー夫人のこと。光線とはラジウムが発する放射線。キュリー夫妻が発見したラジウム鉱石の青白い光。

☆ キュリー夫妻については伝記で読んだ通り。この番組の目新しさは、キュリー夫人の想いとは裏腹に放射能が大量殺戮兵器に利用されたり、原子力発電所の事故で人類が放射線をうまく制御できていない現実に目を向けたこと。

☆ ラジウムが化粧品や時計の文字盤など日常品に使われていたというのは驚きだった。今でもラジウム温泉というのがあるが、あれは人に害を与えるラジウムではないらしい。

☆ 今の私たちには定説になっているが、原子が崩壊するという事実は当時の人々にとっては天地動転の驚きだったのだろう。

☆ それにしても、素手で鉱石を触ったり、放射線熱傷を自らの体で実験したり、今では考えられない。

☆ ラジウムは半減期が1600年だという。コメンテーターは「パンドラの箱」と言っていたが、人類は、大変なものを手に入れてしまった。地下深くに蓄積されている放射性廃棄物。除染によって削り取られた汚染土。どうする?
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