じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「日本中枢の崩壊」を読む

2011-07-31 21:39:10 | Weblog
★ 古賀茂明著「日本中枢の崩壊」を読んだ。

★ 現職官僚(干されているが)が、「官僚」という種族の行動を赤裸々に述べているといううので、興味深く読んだ。

★ 官僚と言えば、日本有数の優秀な人々の集まりなのだが、役所と言う組織で生活していると自己保身がすべてになってしまうようだ。

★ 現在進行形の出来事の裏事情がよくわかった。しかし、わかればわかるほど本書で書けなかった内容に興味がそそられる。

★ 筆者はできる限り実名を挙げて経緯を述べているが、実際はもっとドロドロとしたドラマがあるように感じた。しかし、それは「書かぬが花」と言うことなのだろう。

★ 本書の中で「官僚の辞書に『過ち』の文字はない」という見出しが印象に残った。原発の安全神話と同様に、官僚には無謬性神話があると言うのだ。

★ かつての戦争。大本営発表は「撤退」を「転戦」と伝えた。組織を守るためには国民を欺くことなど屁とも思っていない。その体質が根強く残っているようだ。

★ 官僚や東京電力は、どこかの国の鉄道のように、福島原発も土に埋めてしまいたいだろうねぇ。

★ ところで、「反原発」を主張するタレントは業界から干されるという噂を聞いたが、その裏事情もわかった。東京電力を初めとする電力会社はマスコミ業界にとって大切なスポンサーなんだね。金主のご機嫌を損ねては・・・ということか。

★ 既得権益を批判するマスコミも「記者クラブ」は頑なに守っているようだし、ホンネとタテマエってことだね。

★ さて、これから古賀さんはどうするのかねぇ。官僚を続けるのかねぇ。

★ 教育関係では、かつて「ゆとり教育」の旗手だった寺脇研さんが左遷されて、結局官僚を辞めたということがあったけれどねぇ。
コメント    この記事についてブログを書く
« 「クライマーズ・ハイ」「ダ... | トップ | 致死量の放射線 »

コメントを投稿