じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

教科書検定に思う

2007-10-02 11:35:42 | 教育
★ 教科書検定の「集団自決」記述をめぐり、沖縄の人々が怒っている。市民集会に11万人が集まると言うのは、すごいことだ。さすがに政府も方針転換への道を探り始めた様子だ。

★ 「戦後レジュームからの脱却」とは、ベルサイユ体制からの離脱をめざした独裁者の言と似ている。「美しい国」というアイマイな表現のもとに、軍隊まで美化されては、内外を問わず戦争の犠牲となった人々が浮かばれない。

★ 国家権力が国家主義宰相や保守思想家から、穏健な宰相に移ってまずは一安心だ。

★ ただ「自立と共生」などと取ってつけたようなキャッチフレーズの内閣がいつまで続くのかは危ういし、政界再編の中で極右政党が暗躍するのではないかという危惧もある。国家主義者たちが坦々と機会を狙っている事を忘れてはならない。

★ たかが教科書、されど教科書。特に歴史教科書は、内からは「偏向」と批判され、外からは政治的圧力にさらされてきた。歴史は勝者が記述するとも言われるし、また「事実」が多面的な側面をもつことから、諸氏の批判にさらされるのが「歴史」の宿命といえばそれに尽きる。

★ 論争そのものが歴史の学習であるともいえる。

★ 記述が変わるとき、そこには何らかの意図があるはずだ。つい見過ごしてしまいそうなことだが、一行あるいは一語にこだわる姿勢を持ち続けたいものだ。

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