じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

教育改革

2006-09-23 10:34:11 | 教育
★ 教育改革の声はほぼ20年に一度上がってくる。「四六答申」、臨教審、そして今回の安倍教育改革だ。

★ 臨教審は明治維新、太平洋戦争後につづく「第三の改革」がスローガンだったが、今度の安倍教育改革がめざすものは何だろう。安倍氏自身が初の戦後生まれの総理だけに、「新しい日本創造改革」とか安倍流に「美しい日本再生改革」ってところか。ともかく、アメリカの「危機に立つ国家」レポートに近いものが出てきそうな気がする。出だしが「今この国は危機に直面している」などと書かれていたらちょっと笑っちゃうけれど。

★ 日本の歴史、伝統、文化、こうしたものを重んじる方針がでることは確実だろう。「復古調」な内容になるようにも思う。まさか「修身」の復活などはないとは思うが、森内閣が果たせなかった「奉仕義務」は再び復活するかもしれない。更には国防意識やそのための訓練も、もちろん徴兵や軍事教練などといった言葉は登場しないだろうが、美しく衣をまとった言葉で同様なものは登場するかも知れない。ただ、アメリカびいきの小泉ー安倍路線だから、アメリカの嫌がることは避けるだろう。あまりナショナリズムが高揚すると、それが北朝鮮、中国、韓国に向かっている間は良しとして、アメリカにも火の粉が飛ぶと困るだろう。反米の流れが起これば、まさに岸内閣の因縁となる。そして「教育」は政局の具となりにくい。郵政や道路と違って利権が絡みにくいからだ。「教育」を看板に掲げつつ、古い自民党が再生しつつある。「変人」小泉氏と違って、安倍氏は「常識人」(中曽根氏もほめていた)なので、調整の上に政権を維持しようとするかも知れない。そうなると派閥政治、談合政治が復活しやすい。

★ 教育改革は結構なことだが、腰を据えて教育改革を行おうと思えば長期の安定政権が必要だ。諮問機関をつくって答申が出ても、内閣がつぶれてしまえばおしまいである。無駄な労力とのなりかねない。教育改革の成否は安倍内閣の安定性に大きく左右される。そして今回の安倍内閣には不安定要素が多いように思う。賛否はあるだろうが、安倍氏の教育にかける「想い」、そして基本的な改革の骨子を早急に語って欲しいものだ。そうした事実はたとえ内閣が変わろうとも、次につながっていくであろう。
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