じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

連城三紀彦「黒髪」

2022-10-31 10:31:10 | Weblog

★ 小川糸さんの「ライオンのおやつ」(ポプラ文庫)が面白い。そして切ない。一気に半分ほど読んだ。健康であること、お金、友人など「あって当たり前と思っていたものが、いかに貴重な存在か。確かに私は、そのことを癌になってから思い知ったのだ。」(103頁)

★ 読書と同時にNHKドラマ「ライオンのおやつ」(2021年)を観る。全8話だけれど、読書と並行してゆっくり観ることにする。

★ さて、今日は日本推理作家協会編「ミステリー傑作選18 花には水、死者には愛」(講談社文庫)から連城三紀彦さんの「黒髪」を読んだ。

★ 巷ではアナウンサーの不倫報道が盛んだが、「黒髪」も不倫の話。病床の妻を東京に残し、男は京都に住む女性との不倫に励む。最初は出張ごとの逢瀬だったが、女に溺れた男は回数を増やしていく。女性の方も満更でもなく、奥様に悪いと言いながらも関係を深めていく。

★ 男の衣服に残された黒髪。女はそれに気づく。奥様は二人の関係を知っているのではと男に迫る。そして男はある行動に出ようとする。女とは15年間、再会しないと約束をして。

★ 男女関係には常に危険が伴うようだ。

★ 「鎌倉殿の13人」は和田合戦で忠臣・和田氏が滅んだ。北条義時の非情さが印象的だ。力がなければ世は治まらない。それはそうなのだが。かつての藤原氏や平氏、後には足利氏や徳川氏など、1強もやがては滅びる。そういえば、自民党安倍派は分裂気味だ。「世耕の乱」と早くも週刊誌はネーミング。

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