![]() | 義理と人情―僕はなぜ働くのか (幻冬舎新書 み 2-1)みの もんた幻冬舎このアイテムの詳細を見る |
★ 日本一、いや世界一テレビに出ている人かもしれない。本書の著者はみのもんた氏である。「朝ズバ」から始まり、昼は「思いっきりテレビ」、そして夜の番組の司会と休む間もなく活躍されている。きっと番組の間に仮眠されているのだろうと思いきや、その時間は家業の経営に費やされていると言う。働きながら充電できる永久機関のような人だなと思った。
★ ところで、本書は実に多くの教訓を教えてくれる。何度も繰り返して読みたい書だ。
★ 人はややもすると「花」しか見ない。花が開花するまでに根や茎や葉にどれほどの営みがあったかを見過ごしてしまいがちだ。そして「花」にあこがれ、時には嫉妬する。
★ みの氏が家業で奔走し、どん底のような時代があったなどとは思いもよらなかった。その時代の営みが、みの氏の精悍な「男の顔」を作っているのであろう。また「苦労」を栄養源とできたことが、みの氏のすごさであろう。
★ 「1円玉を拾え」の話は良かった。毎月の支払に追われる中小企業の苦しさは、ひしひしと実感した。共感した。「義理と人情」「素直であること」。肝に銘じたい話題が満載だった。
★ 誰にでも等しく「新しい朝」は訪れる。そう思うと、また頑張ろうと思えてきた。