じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

堂場瞬一「検証捜査」

2024-06-09 19:51:17 | Weblog

★ 韓国映画は今日も1作。ハ・ジョンウ主演の「哀しき獣」(2010年)を観た。北朝鮮と中国の国境地帯、その朝鮮族居住区でタクシーの運転手をしている男が主人公。多額の借金を抱え、妻は韓国に出稼ぎ。借金を返すために男は仕事を引き受ける。それは韓国である男を殺すというもの。

★ 男は韓国に密入国できたのだが、思わぬバトルに巻き込まれる。

★ さて、堂場瞬一さんの「検証捜査」(集英社文庫)を読み終えた。連続婦女暴行殺人事件の犯人として逮捕され、公判にかけられた男に無罪の判決が言い渡される。捜査を担当したのは神奈川県警。冤罪事件となったことを受け、捜査に問題はなかったのか、検察庁は各地の警察官を集め検証チームを編成する。

★ 主人公は警視庁に籍を置く神谷警部補。警視庁管内で起こった婦女暴行事件での強引な捜査を責められ、離島の警察署に左遷されている。彼の元上司の配慮で、今回の検証チームに参加することとなる。

★ 神奈川県警で当時捜査に関わった人物への聞き取り。口の堅さと隠ぺい体質はどこの警察も変わらない。組織防衛が前面に立ち、中間管理職のような捜査官では歯が立たない。しかし、検証チームの粘り強い調査で、少しずつ真相が見えてくる。

★ 辿りついた真犯人は意外な人物だった。

★ 中盤以降、スラスラと読み進められる。この作品はドラマ化もされている。主人公の神谷警部補役を仲村トオルさん、北海道警から派遣された女性捜査官を栗山千明さんが演じている。

★ チームをまとめるキャリア官僚と大阪府警から派遣された監察官をドラマでは誰が演じているのか興味深かったが、キャリア官僚を滝藤賢一さん、監察官を角野卓三さんが演じている。

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