じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

薬丸岳「黒い履歴」

2022-03-13 11:26:55 | Weblog
★ 1年分の領収書の整理がやっと終わった。あとは確定申告書を記入し明日提出すれば終わる。毎日、少なくとも月に1回整理しておけばよいものをと、毎年この時期は反省する。特にこの2年間は申告期間が1か月延長されていたから、それに甘えてしまった。

★ 高校受験対策の土日特訓が終わり最初の週末。確定申告に追われながらも気分は楽だ。中期入試の結果が17日。良い結果が出れば良いのだが。

★ さて、昨夜は薬丸岳さんの「黒い履歴」(日本推理作家協会編「ミステリー傑作選 ダウト」講談社文庫所収)を読んだ。少年院を出所した男。自業自得とはいいながら「黒い履歴」がつきまとう。今日、彼は解雇を宣告された。ミスをしたわけではない。会社は経営上の問題だというが、まず首を切られるのは自分のような人間だとふてくされる。

★ 折しも、近隣で殺人事件があり警官がやってきた。かつて鑑別所で法務技官(臨床心理士の資格を持つ専門職)として会ったことがある男だ。どういう経緯があったのか、警官として彼の前に現れた。暗い過去を持つ自分がまた疑われるのか・・・。

★ ところが、物語は意外な方向に。本当に裁かれねばならないのは誰だったのか。

★ 薬丸岳さんといえば「天使のナイフ」「友罪」「神の子」。いずれも長編で尻込みするが、読んでみようと思った。

★ ウクライナ戦争は長期戦になるのだろうか。高石ともやさんの「坊や大きくならないで」を聴いた。続いて高石さんと岡林信康「友よ」を聴いた。60年代の気分に浸りたくなった。

★ 高橋和巳の「悲の器」(「高橋和巳コレクション①」河出文庫)が届き、作品の後に収録されていた埴谷雄高さんの「苦悩教の始祖」を読んだ。高橋和巳との出会い、そしてこれからの期待が込められていた。「苦悩教」というのは面白い。「連帯を求めて、孤立を恐れず」、懐かしいフレーズを思い出した。
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