じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

連城三紀彦「白雨」

2022-03-24 17:56:37 | Weblog
★ 録画しておいたNHK「100分de名著 エドガー・アラン・ポースペシャル」第3夜を観る。取り上げられていたのは「黒猫」。酒が災いして猫殺しから、殺人に至る男の異常心理が紹介されていた。人間の心に潜む二面性が話題になっていた。

★ さて、今日は連城三紀彦さんの「白雨」(日本推理作家協会編「ミステリー傑作選 曲げられた真相」講談社文庫所収)を読んだ。いじめが絡んだ学園モノかと思いきや、薄暗い雰囲気の連城ワールドに入っていった。

★ 祖母から母、そして孫娘へと3代続く物語。キーとなるのは血染めの着物。祖父が祖母を刺した32年前の無理心中事件。当時まだ少女だった母親は秘密を無意識の奥底に封じ込めてきた。しかし、娘のいじめ問題をきっかけで、その封印が解かれる。

★ 文章は少々込み入って、物語の迷宮に迷いそうだが、最後は「ああそうだったのか」と意外な結末に納得する。

★ 明日から春期講座。春期講座は2週間と短く、受講生も少ないが、スタートダッシュが勝負。早起きして8時30分からの授業に頑張りたい。
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