じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

石持浅海「Rのつく月には気をつけよう」

2022-03-25 19:39:55 | Weblog
★ 春期講座が始まった。夏や冬ほどではないが、そこそこ生徒が集まっている。朝の8時半からレギュラークラスが終わる9時45分まで、仕事三昧な日が続く。

★ こんな時期、込み入った作品は眠気を誘う(高橋和巳さんの「悲の器」はなかなか読み進まない)。軽い作品、石持浅海さんの「Rのつく月には気をつけよう」(日本推理作家協会編「ミステリー傑作選 曲げられた真相」講談社文庫所収)を読んだ。題から察しがつく。牡蠣が食べれるシーズンのことだ。

★ 期待通り、どんぶり一杯の生ガキが登場する。4月、食べ納めと言わんばかりに、いつものメンバーが集まって盛大な生ガキパーティーが開催される。毎回ゲストを招くのが恒例で、今日もメンバーの一人が友人を誘ってきた。

★ その友人、かつて生ガキでひどい食中毒を経験したという。それからというもの、ずっと牡蠣を避けてきたが、このまま食べず嫌いで終わるのは惜しい、ということで、トラウマを克服するために今回の参加となった。

★ 面白半分かそれとも同情してか、メンバーが食中毒の経緯を彼女に尋ねる。彼女の食中毒はどうやらノロウィルスによるものらしいが、この出来事の裏には何か陰謀があるようだ。推理好きの面々は好き勝手に憶測を膨らますのだが。

★ 生ガキ、若い頃は何度か食べたが、ここ数十年は食べていない。スーパーで売られている「生食用」を信じないわけではないが、なかなか一線を越えることができない。カキフライは美味しくいただいているのだが。ところで、最近は年中カキフライを見かける。お店の人に「大丈夫か」と聞くと、「冷凍だから大丈夫とのこと」。もはや「Rの月」は伝説になりそうである。
コメント