じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

長井彬「原子炉の蟹」

2019-12-21 17:53:15 | Weblog
☆ 長井彬さんの「原子炉の蟹」(講談社文庫)を読んだ。

☆ 原子力発電所、そこは放射線が外部からの侵入者を防ぐ密室。この密室内で起こった殺人。被害者は手にメモを持っていた。事件はサルカニ合戦になぞらえた連続殺人に発展。事件の背後には何があるのか。新聞記者が追う。

☆ 1981年に発表された作品だが、30年後の福島原発の事故を先見しているようだ。原子力発電所の危険性、原発利権の闇。

☆ 作者は全国紙の整理部記者だったので、新聞社の雰囲気がリアルに描かれている。整理部記者ならではの蘊蓄も豊富だ。
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