じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

恫喝質問

2018-03-19 22:13:27 | Weblog
☆ 国会の「森友」集中審議。自民党の質問者が財務省理財局長に対し「政権をおとしめるために意図的に変な答弁をしているのか」と詰め寄った。それに対して、理財局長は怒りをこらえて答弁。

☆ この質問に関する限り、理財局長の発言は的を射ている。彼は公務員としてその職責を果たしているに過ぎない。

☆ 問題は質問をした自民党議員だ。森友文書改ざん問題の責任を財務省に負わせ、政権への影響を小さくしようという意図なのだろうか、むしろ国民の同情は理財局長に向かいそうだ。

☆ 結果的に質問者の自民党議員が政権をおとしめることになったようだ。意図的ではないと思うのだが。
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森鷗外「舞姫」

2018-03-19 19:20:05 | Weblog
☆ 森鷗外の「舞姫」(新潮文庫)を読んだ。高校の教科書にも載る文豪の定番小説。

☆ ただ難なのが文語で書かれているというところ。難しい漢語も出てくる。高校生で文語だけで理解、鑑賞できる人は相当な文人だろう。私もしどろもどろにしか読み進めなかったが、そこは文明の利器、インターネットでググってみると丁寧に現代語に訳してくれているサイトがいくつもあった。

☆ 私は太田瑞穂さん(たぶん高校の先生だと思われる)の訳と原文を対照させながら読み進めた。

☆ 主人公は太田豊太郎。明治政府の官僚だ。念願かなってドイツに留学、勉学に励む日々を送っていた。ところが一人の少女との出会いが運命を変える。

☆ 出世・栄達をとるか、少女への愛をとるか。豊太郎は悩む。そして下した決断は・・・。

☆ 最後は映画のエンディングを見るような切ない終わり方だった。
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松本清張「断碑」

2018-03-19 16:26:36 | Weblog
☆ 松本清張の「断碑」を読んだ。面白かった。

☆ 実在した在野の考古学者をモデルとしていた。農民出身で代用教員を務める木村卓治は考古学に目覚める。大学の先生に教えを乞うが、慇懃無礼ともとれるその態度が嫌われる。その態度は学歴が乏しいことへの劣等感と自己顕示欲の表れだったのだろうか。それとも社交辞令に対する不器用さだったのだろうか。

☆ 大学の先生たちも最初は彼の努力を認め就職の世話などしてやるが、その自分たちを批判し始めた卓治を快くは思わない。優越感が憎悪へと変わったようだ。「恩知らずめ」と。

☆ 一方の卓治も自分の能力が正当に評価されないとして不満が募る。彼にとってはなぜ自分が疎まれるのかがわからないのだろう。本文にもあるように、官学への憧憬が嫉妬となり、憧憬に絶望したとき憎悪となる。大学の先生たちと卓治の間には明らかに気持ちのすれ違いがあった。異文化の衝突と言えるかも知れない。しかし、その憎悪が彼の研究意欲を奮い立たせるところも面白い。

☆ やがて彼は病に倒れ、34歳で夭折する。異端であるがゆえに虐げられ、しかし異端であるがゆえに定説を翻し名を残すことができた。人の世は面白いものだと思った。
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良きに計らえ

2018-03-19 12:16:38 | Weblog
☆ 時代劇でお殿様がよく言うセリフ。お殿様は藩あるいはお家の最高権力者でありながら、こまごまとした指示は出さず、家臣に仕事は任せていた。

☆ バカ殿でも有能な家臣がいれば、政はうまく回っていたようだ。むしろたまたま有能な殿が出てきたら目障りだったかも知れない。跡継ぎ争い、派閥争い、お家騒動は、今日の企業経営でもよく見られることだ。

☆ 「良きに計らえ」と言うのは便利な言葉で、不祥事が起こっても部下のせいにできる。部下の手柄は上司の手柄、上司のミスは部下になすりつける。これもよくあることだ。今なら転職すれば良いのだが、「お家」時代は大変だったろうと思われる。

☆ さて、苦境の安倍総理。細々とした契約書類を知らなかったというのはわからなくもない。ただ「モリカケ問題」としてあれほど騒がれたのだから、関心を持たないのは不思議だ。

☆ 1強時代のひずみか、「殿」の気色を伺う取り巻き政治家や官僚を育ててしまったのかも知れない。イエスマンならまだ罪も軽いが、御贔屓にあずかろうと忖度するに及んでは、法治国家のタテマエが崩れる。専制君主時代ならいざ知らず。

☆ 官僚機構は「文書主義」と言われる。この文書が改ざんされたのでは、根幹が揺るぐ。

☆ 内閣支持率は急落。30%すれすれ。まだ30%と見るか、ついに30%と見るか。党則を変えて任期を延ばしたのに、次の総裁選は危うそうだ。中国のようにはいかない。東京オリンピック、消費税増税は次の内閣に委ねられそうな状況だ。

☆ さて、岸田氏か石破氏か野田氏か。あるいは二階氏か。それとも安倍総理窮余の一策で凌ぐか。内政で行き詰っているから外交。一か八かの訪朝か。それとも負けを覚悟の自爆解散か。こうなれば「殿、ご乱心」。

☆ 年度をまたがって騒々しくなってきた。
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