じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

安保法が通ってしまった夜に

2015-09-19 02:34:23 | Weblog
★ 安保法案が可決された日。「プライベートライアン」を観ながら採決を待った。

★ この映画は、ノルマンディー上陸作戦の壮絶な戦闘場面から始まる。

★ 戦争は机上論ではない。血に染まった海、累々たる死体。人が人を殺すこと、これが戦争の姿だ。

★ 自衛の名のもとに戦争は起こる。抑止力というのは軍拡競争の言い換えだ。

★ 権力者の言う「平和」ほど怪しいものはない。ヒトラーだって「平和」を唱えてあの暴挙を行った。

★ 特定秘密法や安保法。結局、アメリカの思惑通りと言うところだ。アメリカ合衆国の世界戦略の一部を、日本が肩代わりすることになるのか。

★ それにしても、日本の政治は様変わりした。自民党の中で異論が表面化しないのはどうしたことか。

★ 山本太郎議員が言っていたが、国の行く末より自己保身が大切なのか。

★ 公明党の変貌ぶりも驚くばかりだ。すっかり自民党の補完部隊だ。本会議討論での美辞麗句は、国民の不安や怒りとは程遠いように感じた。もはや庶民の党でもないようだ。

★ 権力者の悪知恵は今に始まったことではないが、委員会採決をめぐるドタバタは実に姑息だ。そもそも、先の総選挙で安保法制は大きなテーマにならなかった。これも作戦か。

★ 安倍総理やその側近がこの法案のきわどさを知るがゆえの争点隠しの戦法だったのか。

★ 元をただせば、自公政権の失策で政権を手にした民主党がふがいなかったからだが、どうも昭和初期の政治状況に似ていて、気味が悪い。

★ 共産党を支持しているわけではないが、その論理は明快だ。次の選挙では票を伸ばすであろうし、頑張って欲しいものだ。

★ 民主党は野党としては頑張るが、与党としては頼りない。それが結果的に自民党政権を安定させているのだが、自民党に対抗できる柱をしっかりつくって欲しいものだ。

★ 政権をとるや否や権力闘争に走るなどは愚の骨頂だ。

★ さて、先の「プライベートライアン」。殺すのも殺されるのも兵卒だ。訳のわからない上からの命令で招集され、任務が与えられれば、命がけでそれを遂行しなければならない。

★ アメリカ人もドイツ人も、それぞれに家族がいて、幸福を願っていたに違いない。

★ 人類はいつになったら、殺し合うことをやめられるのだろうか。戦争が起こらないシステムはできないものか。

★ いくら制度を整え、軍備を充実させても、為政者の不安は募るばかりだ。それは自らの心に怯えているのかもしれない。自らのよこしまな心で相手を慮るから、疑心暗鬼が募るのかもしれない。

★ 軍事産業と政治との癒着は言われて久しい。日本も武器を売って富を得る国になってしまうのか。

★ 権力者が空文化したい憲法に書かれている「不断の努力」を今こそするべき時なのだろう。国会前を初め、全国で多くの人が「自公政権、安保法、おかしいんちゃう」と思うようになったこと。これはせめてもの成果だ。自公政権の暴挙が民衆の目を覚ましたようだ。戦いはこれからだ。

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