TS-930Sの修理を始めてかなり日数が経っており、そろそろ
直ってもらわないと、机の上を占領されていて、違う無線機が
広げられません。
10Wしか出ないTS-930Sですが、何が悪いかを突き止めないと
修理が進みませんので、今週はここから再開。
入手が難しいドライブ段で無い事を祈りながら、不具合箇所を探します。
危険なのでパワーアンプの電源を外し、メインユニットの 出口のDRIVE信号を確認すると
正常なTS-930Sの1/6の出力しかありません。
どうやらパワーアンプを押せていません。
そう言えば、受信部もコイル、トリマ、半固定ボリュームをぐるぐる
回してあったよなあと思い、送信部を調整するとDRIVE端子に
期待する値の出力が出て来ました。
前オーナーさん、あれもこれも回せるものは全て回して見たようです。
これでパワーは出るはず。とパワーアンプに再び電源を供給して
DRVIEを絞って送信。よしよし!期待通り出て来ました。
DRIVEを徐々に上げて行き、この辺りでALCで押さえ込まれるはずと
思いきや、100Wを超えても一向に ALCが働く気配なし。
このボリュームも回してあるのか....
なんでも適当に回せば良くなるものではありません。
測定器無しでそんな事をしても、悪くはなっても、良くはなりません。
理由があるから調整できるようにしてあるだけで、そんなに
いい加減に回して良くなる物なら、¥1でもコストダウンしたいメーカーが
わざわざ単価の高い 半固定ボリュームなんぞ使わず、固定抵抗にするでしょう。
と、言う事で、単なる修理だけではどうにもならないこのTS-930Sは
全て再調整しないといけないみたいです。
やってくれるよなー、素人さん。
お前も素人だろうって、それは言わないで!