JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

FT-301SD 修理

2017-12-24 | Weblog
FT-301SD の修理です。

懐かしい機械です。開局当時ローカルの同じ位の年齢の少年達は
みんなTS-520Vでしたが、TS-930VとかFT-301Sと言うのも
いました。約40年前の機械ですが、直るでしょうか!

今回のFT-301SDは、
・送信できない
・オーバードライブプロテクタが作動して、Sメーターのランプが点滅している
・チャンネルセレクタの接触不良
との事。

通電して見ると、受信状態で既にオーバードライブプロテクションが作動しています。
送信して、設定値を超えると働く回路ですが、何も信号が無いのに
オーバードライブとは....
調べて見ると、検出回路からはその信号が出ておらず、単に表示回路が
勝手にランプを点滅させていましたので、不良部品の交換をしました。
通常はSメーターを照らしている電球を異常時には点滅させて異常を知らせるなんて
面白いことを考えるものだなあと関心。

常時点灯になった所で、電球が暗いので検討して欲しいと
言うご要望もあったので、LEDにしてみました。
さすが高輝度のLEDです。随分と明るくなりました。




オーバードライブプロテクションが働くと、送信出来ないようになって
いるのですが、今回は表示だけ勝手にしていたので、検出回路が
異常を出している訳ではありませんでしたので、これ以外に
送信出来ない故障箇所があるという事です。
ではなぜ送信出来ないのか?
ファイナルが飛んでいたら、おしまいです。使われているトランジスタが
SIO-12だそうで、聞いたことも無いような型式です。

調べて行くとPAユニットの出口では信号がありますが、M型コネクタの所では
全く何も出てきません。
では、LPFではどうか。あれれ、LPFの入り口には信号があります。
と、すると.....と良く観察すると、LPFユニットに何やら熱を加えすぎて
テロテロになった電線が多数。どうやら修理を試みたような跡があります。
そんなに熱を加えちゃ駄目でしょう!
と、すると何かやらかしたな。
ここにはバンドスイッチからの長いシャフトにカップリングで連結されたロータリースイッチが
あって、LPFの切り替えをしています。ここの組み立てミスで、信号が
遮断されていました。
正規の位置に調整すると、信号が出るようになりました。

これでめでたし、めでたしとなるのかと喜んでいたのですが
モニターしてみると、これがひどい信号。
CWで交信するならRST599ではなく、RST596とかRST597と
言われるような音。
SSBもひどい音。これで送信したらみんなから大ブーイングでしょうね。




ここで時間切れ、続きははまた後日。どうなりますか....
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« TS-50S 修理 | トップ | 今年も数名から »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事