JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

TS-430S 修理

2015-01-25 | Weblog
今週の壊れた無線機の修理は、TS-430S

・表示が出ない
・音が出ない
・送信出来ない

表示が出て、受信出来ればラジオにはなりますので、それを目標に
作業開始。

前オーナーが、修理すべく努力されたようですが、途中で諦められたようで
コネクタが抜けていたり、基板の取り付けネジがなかったりしていましたので
正規の状態に戻すと、電源が入り、周波数表示が出ました。
ここでもう一度、受信と送信のチェック。

まずは受信部から
・メインノブを回しても周波数可変せず
・BAND UP、BAND DOWN ボタンでバンド切替は可能
・モード切替可能
ここでSGから信号を入れて見るとバンドにより感度良く受信できたり
全く受信できなかったり。

次に送信部は
・18MHz、24MHz 0W
・28MHz 50W
・その他のバンド 90W

とりあえず、VFOで周波数を動かしたいので、それを最初に修理。
オシロスコープでエンコーダーの出力を見ると、VFOを回転させてもA相・B相共に
出力がありませんので、VFOユニットを摘出して修理。






これで、VFOが動作するようになりました。
次は、受信出来ないのを調査。
これは、お決まりのLPFのリレーが怪しい。

LPFユニットを摘出して、分解して接点を清掃しようかと思いましたが。
この機種のLPFユニットはパワーアンプ部の手前に配置されていて、すんなり
出てこない構造なので、電流をある程度流しながらリレーを切り替えて
接点を清掃する方法で行いました。
海外のHPでよく紹介されていますが、無線機のANT端子から 
「ぶち込む」
なんて勇気が要ります!
回路図を見ながら直流電流の流れを考えれば、なるほど賢い人がいるものだと納得。
抵抗値を小さくして電流を少し多めに流すよう設定。内部のコネクタを外してそれに耐えうる
部品を追加してオリジナルの方法にちょっと味付けをして、接点清掃を行いました。
結果は、全バンド共に感度良く、受信出来るようになりました。


来週は
・WARC送信禁止がかかっているのを解除
・28MHzを100Wにする
・各バンド90Wしか出ていないので100Wに調整

その他、経年変化でズレている部分の再調整です。

この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« TS-930S 修理 最終 | トップ | TS-430S 修理 その2 »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事