JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

IC-721 修理

2015-03-15 | Weblog
IC-721 の修理依頼がありました。

・感度が悪い
・マイクゲインを上げてもパワーが出ない
・バックライトが一部切れている

との事でした。
届いた無線機を早速チェック。

感度が悪いのが21MHzであったと、詳細をご連絡頂いていたので、
まずは21.100MHzでチェックすると、全く問題が無いので
運送中の振動でどこかの接触不良が直ったのかと
思いましたが、21.200MHz、21.300MHzなど100KHz毎に
チェックして見ると、なるほど仰る通りと納得出来る
データが取れました。







調べて見ると、DDS LOOPの発振が不安定で、周波数によっては
発振が停止しておりましたので、不良部品を交換。
安定して発振するようになり、どのバンド、周波数でも感度十分に
なりました。

マイクゲインを上げてもパワーが出ないのは、この無線機には
スピーチプロセッサーが内蔵されていなくて、1石のマイクアンプだけです。
外付けのスピーチプロセッサーか、マイクアンプを入れてやれば
トークパワーは上がるでしょう。この無線機の動作としては正常でした。

バックライトは電球を交換するか、LED化するか尋ねた所
LED化を希望されましたので、LED化しておきました。



バックアップ電池が2.98Vまで低下しており、もう数年は
大丈夫だろうと思いましたが、一般の方が簡単に
交換出来る場所ではない為、交換を希望されましたので
オリジナルと同等の新品のタブ付電池に交換しました。
ソケット化しても一般の方が分解すると電線を切断してしまう
可能性があるので、ソケット化する意味が無いのと、あまり電池を
消費しないので今後10年以上交換の必要もありませんので
タブ付電池で問題ないでしょう。

基準周波数、DDSクロック,BFOなど、かなりズレておりましたので
調整をしました。


調整を終えた違う無線機をモニターとして、IC-721をダミーロードに
繋いで送信すると、周波数がバッチリ合っております。

送信はどうかとチェックして見ると、28MHz以外は元気良く100W出て
おりましたが、28MHzが昔の最大パワーであった50Wのままだったのと、
7MHzの拡張周波数の送信禁止がかかっていたので、
28MHzで100Wになるように改造、7MHzの拡張改造も行い
本日の作業終了。


1週間、時々電気を入れて動作チェックをし、今週末はさらに各部を調整して
作業終了予定です。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 荷物が遠回り | トップ | Canon EOS Kiss Digital N 分解 »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事