JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

TS-830S 修理

2017-07-02 | Weblog
TS-830V 改造S仕様 の修理です。

各バンド20~30Wしか出なくなったとの事。
ドライバー段の12BY7Aを交換したり、バンドスイッチの洗浄をご自分で
されたそうですが、改善しないので修理をして欲しいとの事です。

届いたら早速分解。
この機種は、必ずやる事があるので、通電前にまずこれを。
おまじないのようなものです....
RFユニットを摘出して、劣化部品を交換。



このユニットの摘出をご自分でやられる場合は、元に戻せなくなるので
良くメモしながら分解してください。
RFユニットを取り外すと、こうなります。決してジャンクではありません!



RECTユニットも



ファイナルユニットも
あ、写真撮るのを忘れた!

一通りのおまじないを済ませた後は、さっそく通電試験。
なるほど、20W~30Wだ。
途中、IPメーターが振れなくて、全くパワーが出ない事も。
じゃあ、あそこだ。

リレーを分解して、接点のクリーニング。
それでも時々IPが振れない。どうやらSW自体が接触不良。
これは後回しで、とりあえず、IPが振れるようにSWを操作して
調査再開。

発見!
電解コンデンサの容量抜けでした。
外して簡易容量計で測定すると、[OPEN] と表示されましたので、
高価な容量計で確認。1μFありませんでした。
本来なら100μFなのですが。
30年も経てば、こうなる部品も出て来ますね。

最近の電解コンデンサは小さいので、直径が変わると、取り付けに苦労しますので
同じ直径の物を探すと売っている所がありましたが、高さが半分。技術の進歩ですね。
直径さえ合えば、高さは幾ら低くてもかまいませんので。

とりあえず、手持ちの中古品を実装すると、見事に100W以上
出るようになりました。
オーナーさんに中古にしますか、新品にしますか?とご相談。
ここは新品でと言う事ですので早速手配しました。
週末までには届くでしょう。

今週はここまで、続きはまた来週。

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