JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

IC-275 修理

2016-10-09 | Weblog
IC-275 の修理です。

・電源を入れて、1時間から2時間すると送受信にプツプツと音が入る
・アマチュアバンド以外の周波数も表示するが、受信できない
・バックライトの電球が切れているので、LEDにしたい
との事。

電源を入れて1時間と言う事は、温まると悪くなるのか。
これはかなり修理に時間がかかるなと、覚悟を決めて
修理を開始。

SGから信号を入れると、いきなり受信音がプツプツ言っています。
これは良かった。時々XXするとか、時間が経つとと言うのは
時間ばかりかかって、現象が出なかったら何からやれば良いのか
考えてしまいますが、常に現象が出てくれれば、これほどありがたい事は
ありません。

調べて見ると、どうやらPLLユニットが正常に動作していない様子。


半田不良がありましたので、怪しいポイントを多数再半田。
そしてTMPコネクタが割れていて、シールド線が接触不良を起こしていたので交換。
これで、プツプツが無くなり、綺麗な復調音になりました。


アマチュアバンド以外の周波数は、既に多くがデジタルに移行して
アナログで聞けるものが残っているのかと言う疑問が。

コイルを回されているようで、結構ずれていましたので再調整はしましたが
聞ける信号があまり無いのに、表示だけ楽しんでも仕方ないのでは?
ご相談の上、受信改造されている物を元に戻す事になりました。
2MHzの帯域内をエンドレスにぐるぐる回ってくれますので、
元に戻した方が使い勝手は良くなると思います。

IC-275はアマチュアバンドとそれ以外で受信部トップが
別の増幅回路になっていて、アマチュアバンド以外は広帯域に
しないといけないので、LPFの周波数をVCOからのアナログ信号で
バリキャップに加える電圧を変化させて、LPFの周波数を移動させるという
面白い回路になっています。

各部調整をしながら、プツプツ音が再発しないか監視しておりましたが
8時間程度では問題ありませんでした。

来週は電球をLEDにします。この機種はフロントパネルの
裏側にシールドケースが実装されているのですが、ご丁寧に
穴を沢山あけてあって、電線を貫通させてあるので、簡単に
外せません。文章にしてもピンと来ないでしょうが、ご存知の方は
「あれはねーーーーーーー」って仰る事でしょう。




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