JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

修理依頼について

修理依頼は、2013年3月3日のBLOGの内容をご覧になり、メールにてご連絡ください。

FT-900 修理

2018-05-20 | Weblog
FT-900 の修理です。

友人から譲ってもらったとの事で50W/100Wの切り替えスイッチが
50Wになっていたので、100Wに切り替え、その時は100W出ていたが
気づいたら50Wしか出ていない。
そして周波数が安定しないとの事。

届いた荷物を取り出し、ゆすって見るとなにやらシャラシャラと
音がします。そのまま電源を入れると、「パチン」と言う音がしそうで
危ないので、そのシャラシャラの音の原因を探さなくてはなりません。
FT-900は真ん中から2つに分かれますが、電線が多数行き来しているので
完全に分離するには時間がかかります。
そこで、そのままでどちらのユニットから音がするか、電線を切らないように
あっちこっちに傾けながら注意深く聞いていると、どうやらファイナルユニットの
中から聞こえます。
ネジのような音でもないし、半田クズか?と思いながらシールドケースを
外してみると、「たまご」らしき物が出てきました。
小さな半田クズも出てきましたが、音を出していたのは たまご のようです。

えーーーーーーーーー???
直径約1cm。


考えられるのは、ヤモリ?
そこで、何でもご存知のGoogle様にお尋ねです。
「ヤモリ たまご」
で検索すると、当たり!!

こんな事に時間をとられて、本題の修理になかなか入れませんでしたが
これで電源を入れても大丈夫そうなので、パワーON。

なるほどどのバンドも同じように50W。
50W側に切り替えても、100W側に切り替えても全く同じ。
え?何、何。
ファイナルユニットを疑っていましたが、こんなに綺麗に全バンド50Wにはなりませんから
何か違う.....
オーナーさんはスイッチの接触不良があるのかもと言われていましたが、回路からして
スイッチが接触不良を起こした場合、こう言う動作にはなりません。

その時、ピンと来ました。
あ、100W機をスイッチを切り替えて50Wの移動免許をもらう場合、簡単に元に戻せないように
した写真を出せとか言うのを昔聞いた事があるぞ。
それです、基板の裏で50W側に固定する改造をしてありました。
これを元に戻して、50W側と100W側の半固定VRを調整してやると
ちゃんとスイッチの動作に応じたパワーが出るようになりました。

で、オーナーさんの100W側に切り替えた時は100W出ていたと言うのは
思い込みであったものと想像します。

あちこちから電線が集まって来ているので、結束バンドをカットして
いくつかのコネクタを外し、ひっくり返して作業します。






そして周波数が不安定なのは、不良部品を交換して半田ごての作業終了。

SGから信号を入れて5時間程 ピーーーー を聞いていましたが
周波数の変動を感じられませんので、ピーーーばかりでは
頭が痛くなりそうなので、今度はアンテナを繋いで狸ワッチをしながら
動作確認です。
1週間程ワッチして、問題が無ければ返却です。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする