TS-700S の修理です。
いつまでやってんだろう.....
終りません。それはそうです、次から次へと不具合が出てきます。
受信部がまともになったので、送信部に移ります。
ダミーロードを繋ぎ、FMで送信してみると5W程度しか出ていません。
調べてみると、12Vから21Vを作っている回路がうまく動作していなくて
14V程度にしか上がりません。
オシロスコープで回路を追いかけますが、倍電圧整流するはずが片側のコンデンサニ
チャージされていません。容量抜け?と思い、測定しようと
ゴソゴソやっていると、電線がぴよーーーん。
貫通端子に電線が半田付けしてあるのですが、一本だけ半田が
全くありません。工場で製作時に忘れたようです。
良く動作していましたね!
半田忘れはこの筐体で2箇所見つけました。
まだあるかもしれませんが、電線の数が多すぎて、全部調べる事は
できそうにもありません。
基板の裏側には電解コンデンサがあって、表面の部品の半田が外せないので
裏側の電解コンデンサをちょいと外して、半田ごてを入れられるようにして
該当部品を外して容量計でチェックするも異常なし。
え?
おかしいなあ、何で?
じゃあ何?
さらに進めて行くと、ダイオードにたどり着きました。
アノード側はこう言う電圧であるはず、そしてカソード側は
こう言う電圧であるはず、とプローブを当てていると
ダイオードのリードがポロリ。
ダイオード本体のカソード側の付け根の溶接が外れています。
部品のリードが外れるなんて。
普通電気的に故障を考えますが、機械的にも考えなくてはならないなんて!
あ、そうか、この部品が壊れた場合、こっちの回路から
この抵抗を通って充電されるからこう言う波形になってしまっていたのか。
分かってしまえばなんて事はないですね。
ダイオードを交換して一件落着。
ちゃんと21Vでてくれました。そしてパワーも14W程度まで上がりました。
ご老体ですので、いたわって使わないといけないので11W程度に
しておきました。
その後、不具合は発見されていませんが、ケースをして不具合が
見つかると、またケースを外す所からになりますので、裸のまま
しばらく通電試験です。
そろそろ終わりにしてくれないと、他の無線機に移れません。