JR4GPAの「つぶやき」

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FT-900 修理 21台目 その3

2015-11-22 | Weblog
FT-900 修理 の続きです。

基準周波数と2ND LOはすんなり調整出来たのですが、
PLLのロックレンジの調整がうまく行きません。
一通り規定値に合わせるのですが、元に戻って確認すると
さっき調整したはずなのにズレています。
今までこの機種でこんな事は有りませんので、何かが変。

そこで、アマチュアバンド全ての送受信をして見ると、
1.9MHz~14MHzは正常そうだが、18MHzから28MHzは
表示周波数と送受信周波数が違っています。
29.000MHzで送信すると、28.913MHzで電波が出ています。
受信周波数も同じようにズレています。
え???

1KHz,2KHzなら調整ミスかと思うのですが、さすがに
87KHzもズレていると、そうは思いませんし。

VCO1~VCO4は発振回路が並列にぶら下がっていて
FETのソースをデジタルトランジスタでグランドに落とした回路が
動作するようになっています。
と、言う事は本当はあってはならない複数の回路が
動作している事か?
例えばデジタルトランジスタがエミッタ-コレクタ間がショートして
常にVCO3が動作していて、VCO4だけが動作しなければならないのに
VCO3とVCO4が同時に動作しているのか?

オシロスコープで確認したのですが、至って正常。
食事の時間も近くなり、これが最後の実験と思い
慌てて作業して、電源を入れたら、フロントパネルのバックライトが薄暗く点灯し、
周波数表示をするものの音が出ません。あれ?
基板をひっくり返して、

あーーーーーーーーーーーーっ!

やってしまいました。不注意で半田でショートさせてしまっています。
急いでやるもんじゃないなと反省しましたが、時既に遅し。
その部分を元に戻したのですが、今度は全バンドUNLOCK。

やっちまった

しょんぼりして食事をしました。
これ以上壊さない為に、壊してしまったLOCAL UNITの回路図を
じっくり勉強して、壊した部分の修理から、再開しました

部品取り用に回してしまうと言う手も有りますが、今までに無い
おもしい故障なので、手放すわけには行きません。
絶対原因を突き止めてやる!

この時は、ここから先まだ10時間以上悩む事になるなんて想像も
していませんでしたが....

続きは その4 で

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