受信感度低下のFT-1000が到着。
受信信号を送信時に切り離すリレーの接点が溶着して、離れなくなっており
送信した電波が受信回路に入り込んでいる模様。これは重症だ!
早速RFユニットに行く同軸ケーブルを外して、これ以上受信部にダメージをを与えないように
受信部の損傷を確認。
幸い、部品が黒焦げになったり、パターンが焼けたりするような大きな損傷は無く
インダクタ1個の交換のみで受信部は復活。
基準周波数発振器が20Hzずれていたので調整。全バンド感度バッチリ。
接点が溶着したリレーは、同じ物が入手できそうに無いので、応答速度が早くて接点容量のあるリードリレーを購入。
小細工して装着完了。
IC-780に続いて、重量のある高級無線機でしたので、裏返すのに腰痛にならないように
注意しての作業でした。
送受切替リレーは一般的に
コモンがアンテナ端子へ
A接点が受信回路へ
B接点が送信回路へ
です。これだとリレー駆動回路が故障したり、リレーに不具合があっても送信電波が受信回路を破壊する事は
ありません。
FT-1000の場合
送信回路はそのままアンテナ端子へ
受信回路はリレーのコモンがアンテナ端子、そしてA接点が受信回路へ
今回のようにリレーの接点が溶着すると、送信電波が受信回路に入ります。
どう言う意図があるのか?勝手に推測。
応答速度を早くしたいので、リードリレーの使用を前提とした。
↓
そうするとC接点で200Wを通過させる接点容量の大きい物が見つからない。
↓
受信部だけON/OFFするなら容量が小さくて済むのでこれなら見つかった。
↓
じゃあこの回路にしよう。
って事かな?回路を眺めながら、じっくり考えて見ます....
フルブレークインをしないなら応答速度をもう少し遅らせても良いので、普通のリレーで
接点容量の大きい物がありますので、安全を考えて他機種のような切替回路に
改造した方が心臓に優しいかも。